『ゲーム・オブ・スローンズ』の最終章が放送されていた時期に立ち上がった、制作し直しを求める署名。多くの俳優が反論していたけれど、あの人だけは賛同したかったよう。(フロントロウ編集部)

『GoT』賛否両論の最終章

 2019年に、大人気のうちにシリーズに幕を閉じたドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。最終回の放送の翌日にはアメリカで1,000万人以上のファンが“病欠”を計画したほどの“GoTロス”を引き起こした。しかし一方で、それだけ人気のある作品であることが原因となり、最終シーズンのストーリーに納得のいかないファンの間で、脚本家を変えて最終シーズンの作り直しを求める署名が立ち上がるという出来事も。この署名には、現在までに180万を超える賛同が集まることとなってしまった。

 この署名に関しては、多くのメインキャストが反論しており、デナーリス・ターガリエン役のエミリア・クラークや、ジョン・スノウ役のキット・ハリントン、サンサ・スターク役のソフィー・ターナーや、ティリオン・ラニスター役のピーター・ディンクレイジ、ジェイミー・ラニスター役のニコライ・コスター・ワルドーなど、そうそうたる面々が不快感をあらわに。ドラマのために尽力してきたキャストが、作り直しを求める署名に対して思うところがあるのは納得だけれど、なんとあの俳優は署名に賛同したかったとぶっちゃけた。

 署名に賛同したファンの立場を取ったのは、タイウィン・ラニスター役のチャールズ・ダンス!

画像: 『GoT』賛否両論の最終章

チャールズ・ダンスが好まなかった展開

 シーズン4で殺されてシリーズを去ったタイウィンだけれど、チャールズはドラマに出演しなくなってからもシリーズを見続けていたという。米Popcultureのインタビューに応じたチャールズは、当時署名が立ち上がっていたことを知らなかったと明かしたうえで、ファンの意見に理解を示した。

 「そうだね、もし署名があったなら、サインしていただろうね。私は(ドラマを)見ていたよ。トイレで殺されたあとも、シリーズを見続けた(笑)。素晴らしいテレビドラマだと思っていたからね、分かるだろう?それに参加できてラッキーだった。すごく楽しかったよ。ストーリーラインの中で、キャラクターたちに何が起こるんだと知りたくなってしまったね。最終回は多くの人を満足させた。そして、多くの人を落胆させもした。残念ながら、私は後者に属する」

 チャールズといえばイギリス出身であり、舞台俳優としても活躍する大御所。舞台や映画、ドラマなど、媒体が違えば作品の質も変化しがちだけれど、『ゲーム・オブ・スローンズ』の脚本には一目置いていた様子で、「(脚本家の)デイヴィッドとダンは、テレビドラマの脚本のレベルを上げたと思う。彼らには目を見張るよ」と話す。しかし彼にとっては、最終回で七王国を統べる王の決定や小評議会に多くスポットが当てられたことが、あまり好きではなかったようで、こう続けた。

 「私はただ、『う~ん、ノー』って思ってしまった。なんだかしらけてしまったんだ」

 『ゲーム・オブ・スローンズ』の展開では、あのキャラクターには死んでほしくなかった、あのキャラクターはもっと違う態度でいてほしかった、などといった意見があがることが多いけれど、チャールズはストーリー構成に改善点があったと考えているよう。とはいえ、『ゲーム・オブ・スローンズ』の放送局HBOは制作し直しはないと発表している。(フロントロウ編集部)

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