飛ぶ鳥を落とす勢いのルイス・キャパルディ
2019年5月にリリースしたデビューアルバム『Divinely Uninspired To A Hellish Extent』が昨年イギリスで最も売れたデビューアルバムとなり、シングル「Someone You Loved(サムワン・ユー・ラヴド)」は同じく同年に全英で最も売れたシングルとなっただけでなく、全米シングルチャートでも首位を獲得したルイス・キャパルディ。
現在23歳のルイスは同曲で今年のグラミー賞において主要部門の一つである最優秀楽曲賞にもノミネートされたほか、米現地時間8月30日に行なわれるMTV ビデオ・ミュージック・アワード(MTV VMA)では、ドージャ・キャットやヤングブラッドらと並んで、新人賞に値する最優秀MTV PUSHアーティスト賞にノミネートされるなど、今、イギリスで最も勢いのある若手アーティストの1人。
エド・シーランがルイスに助言
そんなルイスと同じイギリス出身の男性シンガーソングライターといえば、「Shape Of You(シェイプ・オブ・ユー)」などで知られるエド・シーランを思い浮かべる人も多いと思うけれど、ルイスによれば、母国の先輩であるエドから直接アドバイスをもらったことがあるそう。
英The Sunによれば、ルイスはアメリカのラジオ番組に出演した際にエドとの会話を明かしており、次のように語ったという。
「彼と話すのは興味深いよ。彼が僕に最初に話してくれたのは、名声についてだった。『(状況は)もうおかしくなっているかい?』って訊かれてね。それで、『少しおかしいですね』って伝えると、こう言われたんだ。『忘れないでほしいのは、名声が君を変えるわけじゃないということ。名声で変わるのは君の周囲にいる人たちのほうなんだ』ってね。『それはキツいですね!』って答えたんだけどさ。けど、良い指摘だったと思う。僕自身は変化を感じていないんだけど、彼の言っていたことは現実になったんだ」
2019年に世界で2番目に売れたアーティストになるなど、今ではすっかり世界のトップスターの1人となったエドはきっと、名声を得たことで、周囲が良い意味でも悪い意味でも変わったことを痛感したのだろう。彼がルイスにした助言は、世界屈指の名声を得たエドだからこそできたものだと言える。
エドは名声にうまく向き合っていることで知られており、彼は2019年12月に行なったライブを最後に18カ月間の活動休止期間中となっていて、SNSも休止し、周囲の目からは離れたところで生活を送っている。現在は妻のチェリー・シーボーンと一緒に自主隔離生活中のエドだけれど、先日、チェリーが妊娠しているとの情報が報じられた。(フロントロウ編集部)