『GoT』デナーリスとカール・ドロゴ
2010年に放送が開始され、2019年に完結したものの、現在でも多くのファンがいるドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。多くの俳優が本作を通して有名になり、ドラゴンの母であるデナーリス・ターガリエンを演じたエミリア・クラークもその1人。
『ゲーム・オブ・スローンズ』は、サンサ・スターク役のソフィー・ターナーとアリア・スターク役のメイジー・ウィリアムズがお揃いのタトゥーを入れたり、ジョン・スノウ役のキット・ハリントンと野人イグリッド役のローズ・レスリーが結婚したりと、キャスト達の仲が良いことで知られており、エミリアは、シーズン1で夫婦を演じたカール・ドロゴ役のジェイソン・モモアと仲が良いことで知られている。
人間のベッドシーンに興奮したのは…
しかしじつは、ドラマのパイロット版でデナーリスを演じたのはエミリアではなく、タムジン・マーチャント。となると、2人のベッドシーンも撮影されたのだけれど、予想外すぎるハプニングで、撮影が中断される出来事があったという。『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作者であるジョージ・R・R・マーティンが、ドラマの詳細に迫ったジェームズ・ヒバードによる本『Fire Cannot Kill a Dragon』の中で明かした。
「私達は小さな川の隣にいて、馬を木につなげた。川の横での魅惑のシーンがあってね。ジェイソン・モモアとタムジンは裸で、“セックスをしている”という。そうしたら、突然カメラマンが笑い出したんだ。あのシルバーの子馬はメスではなかった。オスだった。そして目に見えて、2人の人間を見て興奮し出していたんだ。バックヤードにも、大きな男性器を持った馬がいてね。だからあれ(撮影)は上手くいかなかった」
なんと、馬が、人間を見て興奮! 撮影現場では音を立てないことが原則だけれど、気がついてしまったカメラマンが笑い出してしまうのも無理はない。そのシーンは、エミリアがデナーリスを演じた時にも撮影されたけれど、その時にしたであろう対策も気になってしまう。
ちなみにエミリアは、『ゲーム・オブ・スローンズ』の撮影を振り返り、「ヌードシーンが死ぬほどあった」と苦言を呈したことは1度ではない。とくに、まだ駆け出しで意見を言えなかったシーズン初期には、撮影前に泣いてから現場へ行っていたという辛い過去も明かしている。しかしシーズン1では、共演したジェイソンが「これはオッケーじゃない」と言ってエミリアのために現場を整えてくれたそうで、「ジェイソンは優しくて、気を使ってくれて、私を人間として心配してくれた」と、ジェイソンへの愛を語っている。(フロントロウ編集部)