サノスとケーブルを演じたジョシュ・ブローリン
2008年に公開された映画『ミルク』でアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされた経験のある俳優ジョシュ・ブローリン。彼が出演した最も有名なマーベル作品と言えば、悪役サノスを演じたMCU『アベンジャーズ』シリーズかもしれないけれど、ライアン・レイノルズ主演の2018年の映画『デッドプール2』でも、暗殺者ケーブルを演じて印象的な演技を披露した。
究極の悪役サノスを演じた際にみせたシリアスな演技とは異なり、『デッドプール』シリーズはご存知の通りコミカルなタッチで描かれているため、ケーブルの登場シーンにもたびたびコミカルな演出が入る。
それぞれ違う特徴を持つキャラクター同士だけれど、果たしてジョシュにはどちらが演じやすかったのだろうか? ジョシュによれば、少なくともケーブルの役はサノスを演じた時よりも「仕事としてやってる感」がより強かったそう。イギリスの撮影監督、ロジャー・ディーキンスのポッドキャストに参加したジョシュは、「『デッドプール』はハードだったよ。面白かったけど、(サノスを演じた時よりも)ハードだったね。仕事としてやってる感が強かった」と当時を振り返り、「『こういう風にしましょう』みたいな感じだよ、『アベンジャーズ』の時はそうは感じなかったんだ」と、『デッドプール2』の撮影時には演技についてのより具体的な指示があったことを示唆し、仕事として演じている感じがしたと明かした。
ジョシュによれば、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』などの自身の出演作で監督を務めたアンソニーとジョーのルッソ兄弟は、自身にサノス役のインスピレーションをイメージさせるのがうまかったといい、「監督たちは、演技の参照として『スカーフェイス』や『狼たちの午後』を持ち出してきてね。巧妙な操作だったかは置いておいて、彼らはどうすればインスピレーションを体現できるかを知っていたんだ」と回想。サノスというキャラクターにより入り込むことができていたと振り返った。
同じ番組のなかで、ジョシュはなぜサノスという憎まれ役を演じることに決めたかについても明かしている。(フロントロウ編集部)