『ブラックパンサー』の続編はどうなる?
約4年間に及ぶ大腸がんとの闘いの末、8月末に43歳の若さでこの世を去った俳優のチャドウィック・ボーズマン。映画『ブラックパンサー』の主人公のブラックパンサー/ティ・チャラを演じたことで知られる彼の訃報を受け、ファンの間では『ブラックパンサー』の制作の是非について様々な意見が飛び交っている。
米Digital Spyによれば、主役を務めていたチャドウィックが亡き今も、現時点で2022年内に続編が公開されることに変わりはないという。しかしながら、チャドウィックの代わりなど誰にもできるはずがないという想いから、一部のファンたちの間では、いっそのこと制作を取りやめて欲しいという声や、彼が演じたティ・チャラの「代役は立てて欲しくない」という声もあがっている。
一方、コミック版ではシュリがブラックパンサーを受け継ぐというスピンオフ作『Shuri(シュリ)』が存在することから、、第1作目で俳優のレティーシャ・ライトが演じたティ・チャラの妹シュリを“新たなブラックパンサー”として描く物語にしてはどうかというアイディアもファンの間で浮上。彼女を新たにブラックパンサーに据えることが最も自然な流れになるのではないかとして、支持を集めている。
レティーシャ・ライトが続編に言及
そんななか、今回レティーシャが米Porter Magazineとのインタビューに応じて、『ブラックパンサー』の続編の可能性に言及した。
「私たちは今もチャドを追悼しているところなので、続編については考えたいとも思いません。彼がいない状態で作るのは少し奇妙な心地がしてしまいます。今は喪に服しているところです。光を探そうとしています」
まだ続編については考えられないという辛い胸の内を打ち明けたレティーシャ。チャドウィックは亡くなる1週間前まで続編に臨めることを確信していたとされているほか、彼の闘病を知っていたのは、家族とごく一部の関係者に限られていたため、続編の制作もチャドウィックを主役に据えたままで進行していたはず。レティーシャの言う通り、今はまだ彼の死を受け入れ切れず、脚本の方向転換をすることができないのかもしれない。
先日、レティーシャはチャドウィックの訃報を受けてインスタグラムを更新して、亡くなった“兄”チャドウィックへの思いをしたためたポエム(詩)を読み上げるメッセージ動画を投稿。レティーシャは「ロサンゼルス行きの飛行機に乗る前に、あなたと初めて会った時のことは一生忘れない」と、チャドウィックとの出会いを振り返った上で、「神は私にあなたは私の兄だと言った。(その言葉に従って)私もあなたのことを本当の兄と思って愛していた。そして、これからも変わらず愛し続ける」と、チャドウィックへの永遠の愛を誓った。(フロントロウ編集部)