ドラマ『ブリジャートン家』の大ヒットのおかげで、意外なアイテムの売り上げがうなぎのぼり。ドラマを観て、みんながつい欲しくなってしまった物って? (フロントロウ編集部)

『ブリジャートン家』のラブシーンの影響で「アレ」が売れまくる

 Netflixで配信されている歴史ロマンスドラマ『ブリジャートン家』は、2020年のクリスマスの配信開始から約4週間で、全世界8200万世帯で視聴され、Netflixのオリジナルシリーズ史上最高の数字を記録。

 日本以外のすべての国で視聴者ランキングのトップ10入りを果たし、世界83カ国でNetflixのドラマ部門の視聴者数ランキング1位を獲得した。

 シーズン2の制作が正式発表され、春にはさっそく撮影がスタートすることが告知されている『ブリジャートン家』。

 同作が視聴者を熱狂させた見どころの1つには、フィービー・ディネヴァー演じるブリジャートン家の長女ダフネと、レゲ=ジャン・ペイジ演じるヘイスティング公爵ことサイモン・バセットのロマンチックで情熱的なラブシーンがある。

 そんなラブシーンに頻繁に登場したのが、四柱式ベッド。

画像: 四柱式ベッドの一例。

四柱式ベッドの一例。

 天蓋やカーテンを掛けるために4本の高い柱が付いたこのベッドは、一瞬にして寝室が貴族っぽく、ロマンチックな雰囲気になるため、『ブリジャートン家』ファンの間で「欲しい!」と話題に。

 実際、物語の舞台でもあるイギリスでは、『ブリジャートン家』の配信開始後、四柱式ベッドの需要が激増しており、家具のカタログ販売を行なう大型量販店のアーガス(Argos)は、このタイプのベッドのセールスが300%もアップしたと英International Business Timesに報告している。

 さらに百貨店のジョン・ルイス(John Lewis)も具体的な数字は明かしていないが、『ブリジャートン家』の影響により四柱式ベッドの売り上げが伸びていることを認めている。

 『ブリジャートン家』のラブシーンを監修したインティマシー・コーディネーター(キスシーンやベッドシーンの専門家)のリジー・タルボットは、「イギリス国内での四柱式ベッドのセールスは、先月、爆増したんです。レゲとフィービーは、2021年の家具業界の売り上げに貢献していますよね! 」と米Insiderにジョーク交じりに語っている。

レゲ&フィービーとインティマシー・コーディネーターのリジー・タルボット(中央)。


ラブシーンの撮影には家具・美術品の監視人が立ち会うことも

 『ブリジャートン家』で描かれた激しく美しいラブシーンが、インティマシー・コーディネーターであるリジーの指導のもと、まるでダンスの振り付けやスタントのように綿密に計算されたものであることは、フィービーが以前、英Glamourのインタビューで語っていたけれど、いくつかのベッドシーンの撮影には、リジーや撮影スタッフのほかに、家具や美術品を監視する人物も立ち会っていた。

 というのも、『ブリジャートン家』は撮影のために作られたセットだけでなく、歴史的・文化的に価値が高い昔ながらの邸宅でも撮影が行なわれており、そこに置かれた家具や美術品には、貴重なものも多かったため。

 そういった物件での撮影では、キャストもクルーも厳しいルールに従わなくてはならなかったといい、2つのエピソードの監督を務めたジュリー・アン・ロビンソンは、「ベッドを動かしてはいけないし、絵画や洋服の収納を動かすのもダメ。家具はとても慎重に扱わなければなりませんでした」と米Deadlineに振り返っている。

 ベッドシーンを撮影していた部屋には、監視カメラが設置され、物件を管理する人も監視役として立ち会っていたそうで、フィービーやレゲがあまり激しく動くと「ベッドには、お手柔らかに!」、「柱を傷めないでくださいね!」と注意が入ったのだとか。(フロントロウ編集部)

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