切っても切れないメンタルヘルスと肌の関係
ストレス状態が長く続くことで心身に及ぼす影響のひとつが、肌荒れやニキビをはじめとした肌の不調。ストレスが原因で肌のコンディションが悪くなるという話はよく耳にするけれど、なぜストレスが肌にも影響を与えるのかは、意外にも知られていないもの。
そのメカニズムを解説してくれるのは、心理療法士のシャーロット・ファーガソン氏。ストレスの溜まった体と心に向けたスキンケア製品を展開する英国発のブランドであるディサイプル(Disciple)の創設者でもあるファーガソン氏は、「切っても切れないメンタルヘルスと肌の関係は、じつはたくさんの科学的な研究で証明されていて、近年とくに注目を集めている」と米Hypebaeで話した。
ストレスによって肌荒れが起こるのはどうしてなのか、そのメカニズムと予防するための心がけをご紹介。
原因のひとつは「ストレスホルモン」
ストレスを感じると、別名ストレスホルモンと呼ばれるホルモンの「コルチゾール」が放出されると言われているけれど、このコルチゾールが肌の不調を引き起こす原因のひとつなのだとか。
ファーガソン氏は、「適度に放出される限りコルチゾールは、ストレスから心身を守ってくれる。でもストレス状態が続いて持続的に放出されると、コラーゲンが生成されるのが邪魔されてその量が減ってしまったり、通常よりもべたつく皮脂が過剰に分泌されて毛穴が詰まったりしてしまう」と説明。これにより、乾燥やニキビ、肌荒れ、シワ、たるみ、シミなどあらゆる肌トラブルが起こりやすくなるという。
防ぐ方法や対処法は?
ストレスによる肌荒れを防ぐには、言うまでもなくストレスを溜めこみすぎないことが大切。新型コロナウイルスによる生活様式の変化などにより、ストレスを感じている人がとくに多くなっていると語るファーガソン氏は、「毎日のルーティンのなかで、自分と対話する時間やストレスを発散する時間をつくるように心がけるといい」とアドバイス。
ストレスが溜まっているときのスキンケアは、無香料のシンプルなスキンケアを使うのがベスト。ファーガソン氏によると、ストレスを感じていると、少しの刺激に対しても肌が敏感になるため、強い香りや強い成分を避けることが重要なのだという。また、ストレスによるさまざまな肌トラブルにアプローチしてくれると話題の成分CBD(カンナビジオール)が入ったスキンケア製品を取り入れるのもオススメだそう。
ストレスで肌のコンディションが悪くなるメカニズムとその対処法。心や身体の健康のためにはもちろん、美肌に近づくためにもできるだけストレスを溜め込まないように意識してみて。(フロントロウ編集部)