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王室時代のスタッフを“いじめ”たとの疑惑が急浮上しているメーガン妃をドラマ『SUITS/スーツ』の共演者が擁護。ハリウッドの友人たちもメーガン妃をめぐる英タブロイドによる連日の“偏向報道”に苦言した。(フロントロウ編集部)

急浮上したメーガン妃による“いじめ疑惑”

 夫ヘンリー王子とともに、2020年の3月をもってイギリス王室の主要王族の座を退いたメーガン妃。米現地時間の3月7日には、王室で経験したさまざまな事柄について語った大物司会者のオプラ・ウィンフリーとの特別インタビュー番組の放送が予定されており、米Us Weeklyの報道によると、エリザベス女王やウィリアム王子をはじめとするロイヤルファミリーや王室関係者たちは、夫妻が語る内容によって英王室のイメージが著しく傷つけられることになるのではないかと戦々恐々としていると言われている。

 そんななかで浮上したのが、英The Timesが報じたメーガン妃が英王室を離脱する前に身の回りの世話をしていた2名のスタッフをいじめて辞職に追いやったといった“いじめ疑惑”

画像: 急浮上したメーガン妃による“いじめ疑惑”

 メーガン妃とヘンリー王子の広報は、今になって急に報じられたこの疑惑が、王室の了承を得ずにオプラとのインタビューに応じたことへの嫌がらせであると、「これは誤解を招く悪意に満ちた報道に基づく、一種の中傷キャンペーンです。(オプラの番組が放送される直前のタイミングで報道が出たのは)単なる偶然ではありません」と声明を通じて完全否定。

 「いじめの対象とされてきた者として、同じ痛みやトラウマを経験した人々を支援することに全力を注ぐ公爵夫人は、自身の人格を否定するような攻撃に悲しんでいます」と、メーガン妃こそが王室やイギリスでの暮らしのなかで“いじめの被害者”となってきたことを示唆しながら、元スタッフたちが主張しているような事実はないと突っぱねた。


『SUITS/スーツ』共演者がロイヤルファミリーを痛烈批判 

 これを受け、英王室は、「私たちはサセックス公爵及び公爵夫人の元スタッフの主張に基づいて、The Timesに掲載された疑惑に懸念を抱いています。したがって、王室の人事部門が記事に書かれた内容の調査を行います」と声明を発表。すでに退職したスタッフを含む当時の関係者にも聞き取り調査に参加してもらい、メーガン妃によるいじめの有無と今後の職場環境の改善を目的とした調査に乗り出す意向を明らかにした。

 メーガン妃からいじめを受けたと主張する元スタッフの数が10名を超えるなか、イギリスの王室寄りメディアがメーガン妃やヘンリー王子にとって不利となる偏向報道を繰り広げていると考える人たちもいる。

 メーガン妃が俳優として活躍していた頃、ドラマ『SUITS/スーツ』で約7年間にわたって共演し、夫婦役を演じた主演のパトリック・J・アダムスもその1人。

画像: 『SUITS/スーツ』共演者がロイヤルファミリーを痛烈批判

 2018年に行なわれたロイヤルウェディングにも出席したパトリックは、メーガン妃と苦楽を共にし、彼女の人間性をよく知る友人の立場から、ツイッターに連投した長文メッセージを通じて、メーガン妃を擁護。メーガン妃がメディアや世間からの中傷の矢面に立たされるのを見て見ぬフリをした英王室を厳しく非難した。

 以下、フロントロウがパトリックのメッセージを全文訳。

「メーガン・マークルと僕は『SUITS/スーツ』で一緒に仕事をしながら10年近く一緒に過ごした。彼女は初日からとても仕事熱心で親切で、協力的で、寛大で、楽しくて、支えとなってくれる、僕たちの番組のファミリーの一員だった。彼女は有名になり、権力を持つようになっても、変わらず、良き同僚でいてくれた」

「彼女はいつだって、深い道徳心と強い労働意欲を持ち、自分の考えを口に出す事を恐れず、自分自身と自分の大切な人を守ろうとするパワフルな女性だった。世界中のみなさんと同じように、僕も驚きとともに、彼女がここ数年間を乗り切るのを見てきた」

「彼女は恋に落ち、新しい国に移り住み、世界にその名を知られる存在になった。そして、良く言えば複雑、悪く言えば古風で有害な家族の力関係のなかで、自分の居場所を見つけるという困難なチャレンジに着手した」

「イギリスをはじめとする世界中のメディアが彼女に絶え間なく浴びせている、人種種差別的で中傷的でクリックベイト(※)のような辛らつな言葉を読むたびに気分が悪くなるよ。でも、それと同時に、僕はメーガンが人々が考えているよりもずっと強く、彼女を軽視している人がきっと後悔することになるということも知っている。

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「そして、メーガンとヘンリー王子はアーチーを授かった。まともな世界なら、2人を傷つけるためのナイフを研ぎ澄ますのはやめて、家族を築き始めたばかりの彼らに魔法のような時間を楽しませてあげただろう。でも、僕らが住んでいるのは、そんな世界じゃない。それどころか、狩りは続いた」

「新たな家族の一員が今まさにメーガンのお腹ですくすくと育っているというのに、ロイヤルファミリーが、彼女が“いじめをした”という疑惑を促進し、増長させようとしているのは腹立たしい。彼女は家族や自分の心の健康を守るために、イギリスから逃げなくてはならなかったんだ」

「僕に言わせてもらえば、この新たな展開とタイミングは、妥当性を超えて長きにわたって続き、その信頼性が過大評価され、良識を失ってしまった英王室という組織が、いかに恥知らずかを証明する見事な例の1つ」

「誰かを戒めたり、叱りつけたり、苦しめたりしたいなら、別の相手を見つけなよ。僕の友人のメーガンは、あなたたちとは別のレベルにいる」

 『SUITS/スーツ』からは、脚本家のジョン・コーワンやクリエイターのアーロン・コーシュ、エグゼクティブ・プロデューサーのシルヴァー・ツリーといった制作陣たちが、メーガン妃が、いかに“いじめ”をするような人物ではないかをツイッターやインスタグラムを通じて証言。

 ダナ役のアビゲイル・スペンサーやルイス役のリック・ホフマンは制作陣のコメントに「いいね」で反応してメーガン妃へのサポートを表明している。

画像: 左:アビゲイル・スペンサー、右:リック・ホフマン

左:アビゲイル・スペンサー、右:リック・ホフマン


ハリウッドの友人やセレブたちもメーガン妃の擁護に回る

 メーガン妃と個人的に交流がある著名人たちから、ロイヤルウェディングのメイクを担当したメイクアップアーティストといったさまざまな人々もメーガン妃を擁護するなか、ハリウッドを拠点に活動するセレブたちも今回の騒動に言及。

 R&Bシンガーのトニー・ブラクストンは「毎日毎日、メーガン妃が息をしてる、瞬きをしてる、存在してるってニュースが報じられてる。その一方で、ロイヤルファミリーには未成年へのレイプ疑惑がある男性だっているのに、そのことに関してイギリスのメディアは完全スルーだよね」と、性的搾取を目的とした未成年少女の人身取引の疑いで逮捕・勾留中に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタインと繋がりがあり、事件に関わっていた疑惑があるエリザベス女王の次男アンドルー王子の扱いと、メーガン妃の扱いには差がありすぎると皮肉。

 モデルのクリッシ―・テイゲンは、自身が死産した際に受けた一部の人々からの中傷を引き合いに出し、「メーガン妃の件は、私にとっては共感できすぎる。ああいう人たちは、彼女が流産するまで(中傷を)やめないよ。いいかげんにして」と第2子妊娠中のメーガン妃にとって、過剰なストレスがかかりすぎていることを心配した。

画像: 左:トニー・ブラクストン、右:クリッシー・テイゲン

左:トニー・ブラクストン、右:クリッシー・テイゲン

 ラッパーのチャンス・ザ・ラッパーは「みんな、メーガン妃について侮辱的な報道がされるたびに、めちゃくちゃ腹が立たない?」とツイート。

 アクティヴィストとしての顔も持つドラマ『グッド・プレイス』の俳優のジャミーラ・ジャミルは、「もしもロイヤルファミリーが、妊娠の真っ最中の女性に対して公にこんな仕打ちをすることを良しとしているんだとしたら、人目が無いところでは一体どんなヒドい事を彼女にしてきたのか想像もつかない」、「本当にメーガン妃による“いじめ”があったんだとしたら、彼らはそれに何年間も目をつぶってきわけでしょ? (オプラとの)インタビューはまだ放送されてもいないのに、何を恐れてるの? 何を隠そうとしている? 必死さから腐敗臭がする」とコメントしている。

画像: 左:チャンス・ザ・ラッパー、右:ジャミーラ・ジャミル

左:チャンス・ザ・ラッパー、右:ジャミーラ・ジャミル

 放送に先立って公開されたオプラとのインタビューの予告映像では、メーガン妃が「あれだけの事があった後で、彼らがなぜ、まだ私たちが沈黙を守ると期待できるのかがわかりません。あの会社は、今もなお、私たちにまつわるウソの情報を永続させる一端を担っているのに」と、ロイヤルファミリーをあえて“会社”と呼んでコメントする場面が含まれているほか、王室時代には自分の意思で自由に発言する権利を奪われていたと話すシーンも。

画像: ハリウッドの友人やセレブたちもメーガン妃の擁護に回る

 「真実を話します」、「話す準備はできています」という覚悟も口にしたメーガン妃、そして夫のヘンリー王子が何を語ったのか、王室の歴史を揺るがすことになるかもしれない夫妻のインタビューに世界中の視線が注がれている。(フロントロウ編集部)

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