3月31日の国際トランスジェンダー認知の日を受けて、セレーナ・ゴメスやベラ・ハディッドらセレブを筆頭に、440人以上がトランスジェンダー女性の権利を支持するためのオープンレターに署名した。(フロントロウ編集部)

GLAADがトランスジェンダー女性の権利を支持するオープンレターを公開

 3月31日の国際トランスジェンダー認知の日を受けて、LGBTQ+が公正に描かれているかどうかのメディアモニタリングを行う団体であるGLAADが、トランスジェンダーの女性や少女たちの権利を支持するオープンレターを公開した。米トランスジェンダー活動家のレイチェル・クランダールが2009年に創設したこの祝日は、トランスジェンダーの人々を祝福し、世界中のトランスジェンダーの人々が日々直面している差別の現状について深く知るための日となっている。

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 このオープンレターにはセレブリティを筆頭に440人以上が署名しており、トランスジェンダーであることを公表しているラバーン・コックスのほか、セレーナ・ゴメスやベラ・ハディッド、カーラ・デルヴィーニュ、ハル・ベリー、ジャネール・モネイ、ジュリアン・ムーア、ブリー・ラーソン、レナ・ダナム、サラ・ポールソン、サッカー選手のミーガン・ラピノー、また、中絶や避妊を支援する「プランド・ペアレントフッド」などの団体も署名に加わっている。

 このオープンレターは、シスジェンダーの女性やフェミニストのアライたちと、トランスジェンダー女性たちとの間の結束を示すためのものとなっていて、手紙のなかでは、「トランス女性や少女たちは、ジェンダー解放に向けて闘っていく上で欠かすことのできない人たちです。私たちはその真実を支持し、様々な業界で私たちが目にしている反トランスジェンダー的な表現や取り組みを非難します」と述べられている。

 「トランスジェンダーの女性は女性であり、トランススジェンダーの少女は少女であると、私たちはハッキリと、力強く認めます。女性の経験の多様性を尊重することは強みであり、フェミニストの大義を損なうものではないと信じています。私たちは誰もが、同じような利用機会や自由、チャンスが与えられるべきです。教育や雇用、健康福祉、住宅提供、娯楽、公共施設への等しい機会が与えられるべきです。私たちは、身体に対する個人の権利や、自己決定に関して、すべての人が有している権利を尊重しなければいけません」。

 オープンレターでは、昨年、アメリカにおいて年間で最もトランスジェンダーの人々が殺害された1年になったことにも触れられており、「2020年はトランスジェンダーのコミュニティにとって記録的な史上最悪の1年となり、44人が殺害され、これまでに、今年に入ってからは少なくとも9人がなくなっています」と、2021年に入ってからは少なくとも9人のトランスジェンダーの人々がアメリカ国内で殺害されたと記されている。

 オープンレターは次のように締め括られている。「議員や、分裂や憎しみの名の下でフェミニストを名乗るような人々によって、トランス女性や少女たちに課せられている、不必要かつ倫理に反した障壁に立ち向かわなければなりません。将来の世代のためにドアを開いたままにしておけるように、フェミニズムは堂々と広大なものである必要があるのです」。(フロントロウ編集部)

※記事公開後、「トランスジェンダーたち」などと書いていた部分を、「トランスジェンダーの人々」と、形容詞としての表現に修正いたしました。

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