幼少期には友だちがいなかったとアニャ・テイラー=ジョイ
アフリカ系とスペイン系の血を持つイギリス人の母と、スコットランド系アルゼンチン人を父に持ち、今年の第78回ゴールデン・グローブ賞にて、ラテン系の俳優として初めてリミテッドシリーズ/テレビムービー部門の主演女優賞を受賞したアニャ・テイラー=ジョイ。
米フロリダ州マイアミで生まれてすぐに、父親の故郷であるアルゼンチンへと移住し、6歳までアルゼンチンで過ごしたアニャはその後、イギリスに移住したのだけれど、移住してすぐはスペイン語しか話せず、アニャは8歳になるまで流暢な英語が話せなかったことを明かしている。
昨年、英NMEに『ハリー・ポッター』の小説を読んで英語を勉強していたことを明かしていたアニャは今回、米Elleとのインタビューで改めて『ハリー・ポッター』を読んでいた幼少期を振り返り、「これはジョークとして話しているんだけど、『ハリー・ポッター』の登場人物たちが私にとっての友達だったというのは、本当のことでもあるの」と語っている。
「私はイングランドに移住した最初の2年間、植物たちと手遊びをして過ごしてた。思い切り叩くと、叩き返してくれるの。後は、(英語を)読む勉強をしてた。それが私の生活だったの。他の友だちとは遊ばなかった。お分かりの通り、私は至ってノーマルな子供だったってわけ」とアニャは続けて笑いまじりに語り、イギリスに移住してしばらくは友だちがいなかったことを告白した。
いじめから逃れるために演技に没頭していたとアニャ
米Elleとのインタビューで、アニャは、幼少期に見た目が原因でいじめに遭っていた経験についても触れている。アニャはそうした過去についてこれ以上「オンエア時間」を与えないと、あまりスポットライトを当てるつもりはないとしつつも、「私は追いやられることになった。ベスがチェスを必要としたのと同じように、私には演技が必要だったの」と、自身がNetflixオリジナルシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』で演じたチェスプレイヤーのベスになぞらえながら当時を振り返った。
「自分には価値があって、認めてもらえる場所があると信じたかったの。『私のどこがいけないんだろう? どうして私は馴染めないんだろう?』って思うことなく、専念できる何かを必要としていた」とアニャは続けて語り、自分の居場所を求めて演技に没頭していたことを打ち明けた。
アニャによれば、ようやく安心感を得られるようになったのは18歳の時に映画『ウィッチ』に出演した時だったといい、「本当にものすごく久しぶりに、一息つけたような気がした」と振り返った。
昨年には、英Daily Mailとのインタビューのなかで、自分の見た目にコンプレックスを抱えていたことも明かしたアニャ。一方で、今月上旬には、ニューヨークでティファニー(Tiffany & Co.)の新キャンペーン動画の撮影に臨むなど、多くの人々の憧れの的となっている。(フロントロウ編集部)