マーゴット・ロビーが自身が主演する実写映画『バービー』についてコメント。世代を越えて愛されるバービー人形を演じるプレッシャーについて本音をポロリ。(フロントロウ編集部)

マーゴット・ロビー、バービー役は「なかなか厄介」

 米マテル社が販売するファッションドール、バービーの物語を描く実写映画『バービー(仮題)』は、何年も前から制作計画が持ち上がりながらも、製作スタジオや監督、キャストの変更を経て、2019年の初めにようやく主演を映画『スーサイド・スクワッド』や『スキャンダル』のマーゴット・ロビーが務めることがアナウンス。

画像: マーゴット・ロビー、バービー役は「なかなか厄介」

 正式発表はされていないものの、映画『レディ・バード』でアカデミー賞監督賞&脚本賞にノミネートされたグレタ・ガーウィグ監督がメガホンをとると伝えられている。

 マーゴットのキャスティングが伝えられた際、華やかなブロンド美女である彼女は「バービー役にピッタリ」だと世間で評判に。しかし、あまりにも「ハマり役」と期待を集めてしまっているばっかりに、マーゴットとしては逆にプレッシャーが大きいよう。

 新たに応じた英Vogueとのインタビューで、今まさに映画『バービー』の役作りを進めていることを明かしたマーゴットは、“世界一有名な人形”と言っても過言ではないバービーを演じることへのプレッシャーについて、「なかなか厄介だよね。懐かしさや思い入れもあるし…」と本音を吐露した。


プレッシャーを逆手に

 2021年で生誕62周年を迎えたバービーは、マーゴット自身はもちろん、すでにお年寄りとなった大人たちから、今まさにバービーで遊んでいる子供たちまで、いろんな世代の人たちにとって思い出深い特別な存在。

画像1: プレッシャーを逆手に

 そんなアイコニックな玩具が主役の物語を実写化するとあれば、気苦労も多いようで、なんとか世間の期待を裏切らない作品に仕上げなければと、マーゴットや制作陣は相当な気合いで撮影に臨むよう。

 マーゴットは、注目度や期待値の高い作品だからこそ「逆にいろんな方向からアタックできる」とポジティブにとらえながら、「バービー(の映画)と聞くと、人々は『ああ、どんな映画になるのか予想がつく』っていうかもしれない。だけど、グレタ・ガ―ウィグが脚本と監督を担当するって聞いたら、『あれ、じゃあ思っているのとは違った作品になるかも…』って思ってくれるかも」と、女性が主役の物語を得意とし、フェミニズムに関して独自の視点や描き方を持ち合わせているガーウィグ監督が作品に関与することで、実写版『バービー』は人々の予想を裏切る映画になるとも示唆した。

画像: グレタ・ガーウィグ監督。2019年公開の映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』では、全米映画批評家協会賞の監督賞を受賞。同作はアカデミー賞の作品賞、脚色賞ほか6部門にノミネートを果たした。

グレタ・ガーウィグ監督。2019年公開の映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』では、全米映画批評家協会賞の監督賞を受賞。同作はアカデミー賞の作品賞、脚色賞ほか6部門にノミネートを果たした。

 このマーゴットのコメントは、2020年の12月末に米Hollywood Reporterに語っていた「私たちはいわゆる“王道”から外れたものが好きなの。バービーという知的財産、名前、それらの情報からみんなは真っ先に『あぁ、マーゴットがバービーを演じるんだ』と思ったはず。その気持ちはわかる。でも私たちのゴールは、みんながどんなことを想像していようが、それとはまったく違う“何か”を提供すること。みんなが欲していることを自分でも気づいていなかった“何か”をね」という、同作が良い意味でファンの予想を裏切る内容になることを匂わせる発言をなぞるもの。

 『スーサイド・スクワッド』やそのスピンオフ作品である主演作『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』で演じた狂気のヴィランハーレイ・クインや、アカデミー主演女優賞にノミネートを果たした映画『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』で演じた実在のフィギュアスケーター、トーニャ・ハーディング、そして歴史映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』で演じたイングランド女王のエリザベス一世など、ジャンルの異なるさまざまな作品で憑依型の演技を見せてきたマーゴットが、ガーウィグ監督とタッグを組んで、どんな新たな“バービー像”を打ち出すのか今から楽しみ! 

画像2: プレッシャーを逆手に

 マーゴットは2016年に結婚した夫で映画プロデューサーのトム・アッカリーと立ち上げた制作会社ラッキーチャップ・エンターテインメントを通して、プロデューサーとしても本作に携わる。

 近年、バービー人形は時代の流れに合わせて進化。体型や人種、ジェンダー、宗教、職業などの多様性を意識したラインナップや、障がいとともに生きる人々の姿を反映したモデルも登場している。映画にもそういった多彩なバービーたちが登場するのかにも注目が集まる。

画像3: プレッシャーを逆手に

 近々撮影がスタートするという実写版『バービー』の公開時期は、今のところ未定。続報に目を光らせて。(フロントロウ編集部)

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