数々のアクション映画へ出演してきたキアヌ・リーブス
1980年代からハリウッドの最前線で活躍し続けるキアヌ・リーブスは、1989年の『ビルとテッドの大冒険』や1991年の『マイ・プライベート・アイダホ』などを経て、1994年の『スピード』で世界的一流スターとなった。
そして1999年に、SF映画史に残る革新的映画『マトリックス』が公開される。2003年には2作目の『マトリックス リローデッド』と3作目の『マトリックス レボリューションズ』が公開され、その映像や世界観は世界に衝撃を与えた。
そんなキアヌは、現在でもアクションを自分でこなすことで有名で、2014年から続く『ジョン・ウィック』シリーズでは最強の殺し屋を演じている。しかし50代半ばとなったキアヌが、30代の頃に比べて身体的に変化があったのは仕方のないこと。
2019年に『ジョン・ウィック:パラベラム』が公開された際に、米ポッドキャスト番組『Sunday Sitdown』に出演したキアヌが、『マトリックス』の頃から比べてもう出来なくなったということを明かした。
キアヌ・リーブス、あれは今はもう出来ない!?
『マトリックス』シリーズといえば、様々な名アクションシーンがある作品。キアヌが演じるネオが、体を後ろに反らせて弾丸を避けるシーンを始め、キャラクターたちがカンフースタイルの戦いを繰り広げるシーンなど、マトリックス世界のなかだから起こる重力感のない映像は、いつまでも記憶に残る。
確かに、ワイヤーも駆使して撮影されたそれらのアクションが、現在出来なくなっていても仕方はないように思える。しかしキアヌが明かしたのは、予想外に基礎的なものだった。
「走れない。これは回復力の話だね。それが最も大きな違いだ。回復力と走ること。でも経験を積むことで、より能率的になる。自分がしていることが上手くできたら良いね」
走れない…!? 確かに、例えばネオとエージェント・スミスが見せたような全速力の走りは、最近のキアヌは見せていないかもしれない。『ジョン・ウィック』シリーズでも、軽く走るシーンはあるが、拳銃やナイフなどを使った武術アクションが見どころになっている。
現在キアヌはドイツのベルリンで『ジョン・ウィック』4作目の撮影を行なっている。4作目には、武術のレジェンドであるドニー・イェンや真田広之が出演するため、新作でもキアヌが闘う姿は楽しめそう。
とはいえ、キアヌが続投した約20年ぶりの『マトリックス』最新作となる4作目は、2020年から2021年にかけて撮影された。撮影現場では、キアヌの脚や靴にCGIのためと思われるマークが貼られているところも確認されており、『マトリックス』らしいアクションシーンにも期待がかかっている。
(フロントロウ編集部)