ラッパーのイギー・アゼリアが、自身のツイッターを通じて、各レコード会社に所属アーティストのメンタルヘルスケアにもっと真剣に取り組むよう要求した。(フロントロウ編集部)

メンタルヘルスケアの専門家を雇ってほしいとお願い

 先日、リリースしたニューアルバム『End of an Era(エンド・オブ・アン・エラ)』をもって音楽活動を一時休止することを発表したラッパーのイギー・アゼリアが、自身のツイッターを通じて、各レコード会社に所属アーティストのメンタルヘルスケアにもっと真剣に取り組むよう要求した。

画像: メンタルヘルスケアの専門家を雇ってほしいとお願い

 イギーは「レコード会社には、各レーベルに精神科医を最低ひとり雇うことを義務付けることに同意してほしい。今やほとんどのアーティストが計りしれないほどのヘイトやプレッシャーに苦しんでいることを表明している。スポーツのチームは選手のメンタルヘルスケアも行なっているのに、なんで音楽レーベルはそれをやらないの?」と言うと、「それには『レーベルの数が多すぎる』って思うかもしれない。でも、音楽業界を牛耳っているのは実質4人くらいしかいないから、彼らに責任を負わせ、ビジネス全体に変化をもたらすのはとても簡単なこと」と、多くのアーティストがメンタルヘルスの問題を抱えているにもかかわらず、なんの手も打たないレーベルに苦言を呈した。

 また、音楽業界の重鎮として、ユニバーサル・ミュージック・グループの会長兼CEOルシアン・グランジ氏と、ソニー・ミュージックエンタテインメントのCEOロブ・ストリンガー氏の2名の名前を挙げたイギーは、「この2人が動くだけで音楽レーベルの85%はカバーできる。私が言ってることわかるよね?実際、全然難しいことじゃない。なのになんで彼らはそれをしないの?いまだに誰もスタジオに入れようとしないA&R(※)のチームが最低でも20はあるんだから」と続けた。
※ Artists and Repertoire(アーティスト・アンド・レパートリー)の略。レコード会社における職務のひとつで、主にアーティストの発掘、契約、育成や、そのアーティストに合った楽曲の発掘、契約、制作を担当する。

 ちなみに、イギーは自身のマネジメントチームの強いすすめもあって、2017年にメンタルヘルスケアのための精神療養施設に入所している。その当時について、「彼らは、私が自分の人生を台無しにすることを望んでいなかった。あの頃の私は狂気から抜け出すことができなくなっていた。(例えるならば)『待って!今すぐ車を止めて!』って感じ。すべてに圧倒されていた」と米Cosmopolitanのインタビューで振り返っている。(フロントロウ編集部)

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