新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年3月から原則として禁止してきたアメリカとの往来を現地時間8月9日より再開したカナダにて、マルーン5が再開以来初めてライブを行なうアメリカのアーティストになることが明らかになった。(フロントロウ編集部)

マルーン5がトロントで公演へ

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2020年3月から外国からの渡航者の受け入れを原則として禁止してきたカナダが、現地時間8月9日より、隣接するアメリカからの入国者の受け入れを再開した。カナダに入国する少なくとも14日前までにワクチンを摂取することなどが条件となっており、現地時間9月7日にはアメリカ以外からの国の入国も同様の条件のもとで再開する。

 カナダといえば、多くのアーティストが北米ツアーのなかでいくつかの都市での日程を組み込んでいることで知られているが、昨年3月からの入国制限のために、外国のアーティストはカナダでの公演を行なうことができなかった。今回、ようやくカナダとアメリカ間の往来が再開したことを受けて、今年6月に通算7作目となる最新アルバム『ジョーディ』をリリースしたマルーン5が、往来再開後にアメリカのアーティストとして初めてカナダでライブを行なうことが明らかになったと米Billboardが報じた。

画像: マルーン5がトロントで公演へ

 マルーン5は現地時間9月2日に、サポートアクトとしてブラックベアーを携え、トロントのバドワイザー・ステージで公演を行なうことが決定している。 

 プロモーターである米ライブネーションでグルーバルツアー部門の代表を務めるアーサー・フォーゲル氏は、アメリカとカナダ間の往来再開について米Billboardに次のように語っている。「今回の進展は間違いなく、ツアーのマップにカナダを戻す可能性を広げることになります。何組かのアーティストはすでに公演を計画していますし、今後もさらなるディスカッションの場が設けられるでしょう」。

 米ライブネーションは今月、自分たちが主催するフェスティバルやライブなどのすべての公演でワクチンの接種証明の提示を義務化することを発表したほか、同じく大手ライブイベント会社であるAEG Presentsも同様の方針を発表している。

 また、北米の音楽ライブに関連したニュースとしては先日、約40万人が訪れたアメリカのロラパルーザ(Lollapalooza)フェスティバルで、約2週間後に新型コロナウイルスの感染が確認されたのは203件だったというデータが報告されている。(フロントロウ編集部)

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