シンガーのビリー・アイリッシュが、自分の曲を聞いて応援してくれる人たちのことを「ファン」と呼ぶのがあまり好きではない理由とは。(フロントロウ編集部)

ビリー・アイリッシュが「ファン」という言葉 

 2020年のグラミー賞で、弱冠18歳(当時)にして女性アーティストとして史上初めて主要4部門を制覇したことで知られるシンガーのビリー・アイリッシュが、俳優のドリュー・バリモアが司会進行を務めるトーク番組『The Drew Barrymore Show(原題)』に出演。

画像: ビリー・アイリッシュが「ファン」という言葉

 Apple TV+で配信されているドキュメンタリー作品『ビリー・アイリッシュ: 世界は少しぼやけている』を見たというドリューから、「ドキュメンタリーですごく印象的なことを言っていたよね。『ファン』という言葉に違和感を覚えているようだけど、(その考えは)一体どこからきているの?」と聞かれ、理由を説明した。

 「私にとって奇妙だったのは、ある時点では私もファン(の側)だったのに、急に上から見下ろす立場になったってこと。それもまだ14歳くらいの時にね。自分が何者でもないような気がして、すごく変な気分になった。私はただ音楽を作っているだけなのに、少なくとも私のなかでは知っていると思っていた人たちが急に、“ビリーとビリーのファン”になってしまった。だからこそ、それが奇妙でならなかった。だって、(自分のことを応援してくれる人たちのことを)私は自分の一部で、彼らがいるからこそ何かを乗り越えることができるって思ってるから。彼らはどんな時も私のことを支えてくれる。私がファンであるのと同じように、彼らもファンだけど、だからといって私や他の誰よりも劣っているわけじゃない」

 ちなみに、ご存じの方も多いと思うが、ビリーはかつて“ビリーバー”と呼ばれるシンガーのジャスティン・ビーバーの熱狂的なファンだった。ファンの気持ちがわかるからこそ、ファンサービスにかける思いは人一倍強く、“今日は写真を撮りたくないな…”と思う日でも、ファンにとっては自分と対面できるその一瞬が大きな意味を持つのだということを肝に銘じて、自分を奮い立たせていることを、以前、『The Late Show』に出演した際に明かしている。(フロントロウ編集部)

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