大ヒットNetflixドラマ『クイーンズ・ギャンビット』への出演で人気が爆発したアニャ・テイラー=ジョイ。ディオールのオートクチュールやティファニーの高級ジュエリーを身にまといレッドカーペットを歩く姿からは、まさにスターといったような余裕すら感じる彼女だが、実は一般の女性と同じような悩みを抱えていたり、誰しも経験したことのあるような初々しい過去があったりする。フロントロウ編集部では、そんな彼女の知られざる素顔をまとめてご紹介!(フロントロウ編集部)

アニャ・テイラー=ジョイの親近感がわくエピソード7

始めての演技は小学校の出し物で、まさかの端役!

 1996年4月16日、アフリカ系とスペイン系の血を持つイギリス人の母と、スコットランド系アルゼンチン人である父親の間に、6人きょうだいの末っ子として米フロリダ州マイアミで生まれたアニャ・テイラー=ジョイ

 彼女は今や2021年の「フェイス・オブ・ザ・イヤー(今年の顔)」に選ばれるほどの人気者だが、初めての演技は小学校の出し物でのことだったという。

 しかも主役ではなく、“あごひげを生やした男の子役”という、まさかの端役であったことを米Just Jaredとのインタビューで明かしている。

犬の散歩中に声掛けしてきたスカウトマンをストーカーだと思い、ダッシュで逃げた

 16歳の時に住んでいたロンドンの実家の近くで犬の散歩をしていたところをスカウトされ、モデル業界に進出したというアニャ。

 スカウトされた当日、アニャはハイヒールを履いて犬の散歩に出かけていたそう。その理由は、近々参加するパーティーで、これまで履いたことがなかったハイヒールに挑戦しようと思ったから。

 人生で初めてハイヒールを履いた彼女がヒール歩きの練習がてら犬を散歩させていると、後ろから何やら怪しい車が。不審に思ったアニャはその車を巻こうと脇道に入ったが、なんと車も後をついてきて、彼女が歩くペースを速めると、車もペースを速めたという。

 彼女は「アニャ、あなたはおかしい。アニャ、馬鹿げてる。あれは私を追ってきてるんじゃない」と自分に言い聞かせていたものの、だんだん怖くなってきて、最終的には「ああ、最悪。終わった」と思いながら犬を抱き上げてダッシュ。

 怪しい車がつけてきたり何か興味をひく話をしてきたりしても、まずは安全な場所に行くのが先決。なので、ダッシュで逃げたアニャの行動は正解。アニャの場合はその後、車の中にいた人物がケイト・モスやカーラ・デルヴィーニュをこの世に送り出したモデル事務所「ストーム・モデルズ」の創設者サラ・ドゥーカス本人であることが分かり、話を聞くことに。そして、無事アニャの誤解は解けモデルとしてデビューした。

自分の見た目にコンプレックスを抱き悩んでいる

 モデルとして人前に立ち、世界中のスクリーンや配信サイトでその姿を見ることができるアニャだが、実は世間の女性と同じように、自分のルックスに対して悩みを抱えている。

画像: 自分の見た目にコンプレックスを抱き悩んでいる

 彼女は、「これまでも、そしてこれからも、自分のことを綺麗だと思うことはないと思う」と自分の見た目に自信を持てないことを明かした上で、「自分が映画に出演できるほど綺麗だとは思わない。惨めに聞こえるし、ボーイフレンドからは、そんなこと言うと周りの人たちからバカだって思われるよって言われるけど、私は自分が変わった見た目をしていると思ってる」と、英Daily Mailで本心を告白

 さらに、自分の姿をスクリーンで直視したくないがゆえに、自身の出演作は映画館で観ないようにしているとも語っている。

 また、ジェーン・オースティンの小説を映画化した映画『EMMA.(原題)』のセットでは、見た目へのコンプレックスのために「パニックに陥った」こともあるそう。

 自信たっぷりにブランド物の衣装を身に着け演技をしているように見えるアニャだが、実は自分のルックスに自信が持てず悩んでいるという一面もある。

最初のオーディションは落選…大泣きしてしまった苦い思い出

 彼女が俳優を志して初めて受けたオーディションは、2014年に公開された映画『マレフィセント』のもので、アンジェリーナ・ジョリーが演じたマレフィセントの若い頃という役だった。大のディズニー好きであるというアニャはこの役をぜひ手に入れたいと思っていたそうだが、残念ながら落選。

画像: 映画『ウィッチ』のプロモーションにて(2015年)

映画『ウィッチ』のプロモーションにて(2015年)

 米Just Jaredのインタビューでは、「落選したことを知ったとき、私は泣いて泣いて泣きまくった」と、初めてのオーディションでの苦い思い出を告白。今や様々な作品で引っ張りだこの彼女だが、誰しも経験したことのあるような初々しい下積み時代の挫折経験も持っている。

『ハリー・ポッター』で英語を習得!

 米フロリダ州マイアミで生まれてすぐに、父親の故郷であるアルゼンチンへと移住し、6歳までアルゼンチンで過ごしたアニャ。その後イギリスに移住したが、移住後すぐはスペイン語しか話せず、8歳になるまで流暢な英語が話せなかったという。

画像: 『ハリー・ポッター』で英語を習得!

 そんな時に力を貸してくれたのがベストセラー小説『ハリー・ポッター』。英NMEのインタビューでは、伯父が読むのを手伝いながら英語を教えてくれたことを明かしている

 まったく英語が話せないところから、小説で勉強して、今やハリウッドの大作で主演するアニャ。この努力のサクセスストーリーは多くの非ネイティブの勇気にもなるはず。

あこがれの俳優の前では“ただのファン”になってしまう

 『ハリー・ポッター』と共に幼少期を過ごしたといっても過言ではないアニャは、ドラマ『クイーンズ・ギャンビット』にて憧れの『ハリポタ』俳優と共演!

画像: ハリー・メリング

ハリー・メリング

 その人物は、ダドリー・ダーズリーを演じたハリー・メリング。ダドリーの頃と比べかなりイメチェンしたハリーは『クイーンズ・ギャンビット』でハリー役を演じていた。

 ハリーとの共演はアニャにとってかなり嬉しい出来事だったようで、『ハリー・ポッター』が大好きであるという告白をするために、かなり意識を払ったことを米トーク番組『エレンの部屋』で明かしている。

 「タイミングを計ったよ。最初の10分ではなく、でも10分は超えないくらいで。やっちゃわなきゃね。(じゃないと)変な感じになって、隠していたようになる。だから最初にやっちゃった方がいい」と、ハリーと話すためにかなり脳内シミュレーションをしていたことを明かしている。自分こそ主役級の俳優なのにファンのように緊張してしまうところ、しかもその裏話をテレビで素直に話せてしまうところに、アニャの素朴さが滲み出ている。

ホラー映画に多数出演しているが、実はホラー映画が苦手

 映画『ウィッチ』や『ニュー・ミュータント』といったホラー映画に出演し、『スプリット』や『ミスター・ガラス』などの作品で“絶叫クイーン”の称号を手にしている彼女だが、実はホラー映画を見るのは苦手だという。

画像: ホラー映画に多数出演しているが、実はホラー映画が苦手

 米JustJaredとのインタビューでアニャはホラー映画が好きかと尋ねられ、「いやいや、そんなことないよ!」と完全否定。最恐ホラー映画の一つとされる『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を見た際には、5週間も眠れなかったと大げさに答えた。

 そして、「怖いのは苦手。でも、ホラー映画に出演するのは楽しいよ」と、見るのと演じるのとでは違っていることも明かした。

 売れっ子としてモデル業界でも映画業界でも輝いているアニャ。しかしその素顔には、意外にも親近感がわくようなエピソードが隠されていた。アニャは今後、2015年に公開された映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のスピンオフ映画『Furiosa(フュリオサ)』で主演を務めることや、任天堂のゲーム『スーパーマリオブラザーズ』のアニメ映画でピーチ姫の声優を務めることなどが決定しており、これからの活躍も見逃せない。(フロントロウ編集部)

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