2022年に流行しそうなエクササイズ4つ
新年を迎えた今の時期は、エクササイズやダイエットの目標を立てたくなるもの。心機一転したいなら、最新のエクササイズトレンドを参考にしてみない?
そこで2022年に大注目のエクササイズをご紹介。エクササイズのトレンドの傾向を知り尽くした専門家たちによると、2022年は運動の取り入れ方がより多様化することが予想され、それぞれのニーズや好みが反映されたエクササイズを見つけやすくなるという。
海外のエクササイズのプロが予想する、4つのトレンドをチェック。
体だけでなく心もケアするエクササイズ
2021年から徐々に注目度が高まっているメンタルにも働きかけるエクササイズは、今年本格的にトレンド入りしそう。
アメリカとイギリス、カナダで展開される大手ジムSoul Cycle社のシニアディレクターでありフィットネストレーナーのメラニー・グリフィスは、「健康的な肉体づくりだけでなく、同時にマインドフルネスにも焦点を当てたエクササイズが注目を集めると思う」と米Well+goodで予想。
すでに多くの企業がマインドフルネスとエクササイズを融合させた製品やサービスを提案し始めていて、Apple社が手掛ける「Apple Fitness +」では、フィットネスだけでなく瞑想のプログラムも続々と登場。また500万人にものぼる会員数を誇るエクササイズ・プラットフォームの「iFit」は、トレーナーだけでなく、神経科学者、スポーツ心理学者、その他メンタルヘルスの専門家からのアドバイスが受けられるクラスを追加するなど、運動とともにメンタルをケアできるコンテンツが増えている。
また腕時計型のデバイス「フィットネストラッカー」にも、運動量のフィードバックや睡眠の質だけでなく、ストレスレベルを計測する機能がついたものが登場するなど、フィットネス業界内でマインドフルネスが最重要キーワードになっている。
ゲーム×エクササイズのハイブリット
エクササイズはツラくてキツいものというイメージを覆す、ゲームと融合したエクササイズも2022年のトレンドに。
ウェルネスアドバイザーのジェン・コッター氏は、「多くのユーザーは、運動とともに楽しい体験ができることを求めている」と話し、白熱できるゲーム機能を兼ね備えたエクササイズが一般的になるだろうと明かした。
ゲームのように楽しめるエクササイズは昨年から海外でじわじわ話題を呼んでいて、スマホを本体にセットすることでゲームをしながら腹筋のトレーニングができる「ステルス・コア・トレーナー(Stealth Core Trainer)」や、最新のヒット曲に合わせてボクシングができる音ゲーのようなマシン「ライトボクサー(Liteboxer)」などが注目を集めた。
それに続いて多くの企業がゲーム機能を搭載した機器の開発を進めていて、海外で大注目のフィットネス機器ブランドPelotonは、今年テレビゲームのような機能を搭載した新しい有酸素マシン「Lanebreak」を発表予定。「Lanebreak」は試作段階の映像が昨年公開されていて、レーシングゲームやリズムゲームのようだと早くも話題を呼んでいる。
AIがパーソナライズしたエクササイズ
2022年には、AI(人工知能)がエクササイズを提案してくれるという、まるで近未来のような話が現実になることも予想されている。
数々の企業のフィットネステクノロジーの開発を支援するエージェントSweatworksのCEOを務めるモハメッド・イクバル氏は、「フィットネス機器やアプリに搭載されたAIが、学習機能によってそれぞれに合ったエクササイズを提案してくれるようになるはずだ」とコメント。今後3~5年かけて急速にフィットネス機器のAIが進化する見込みで、2022年はその始まりの年になると断言した。
海外では、心拍数などによって最適な次回のエクササイズを提案してくれるトレッドミルや、カメラ機能によって体型や運動能力に合わせたベストなエクササイズや合うトレーナーを教えてくれるフィットネスプラットフォーム、フォームのチェックをアドバイスしてくれる技術を搭載したアプリなどが登場している。
ライフスタイルに合わせた「フレクササイズ」
最先端の技術を取り入れたエクササイズが並んでいるけれど、ゆるめのエクササイズも注目株。ライフスタイルに合わせたフレキシブルなエクササイズ「フレクササイズ」が、トレンド入りしそうなのだとか。
フレクササイズとは、無理なく自分の生活に取り入れられるエクササイズのことで、寝ながらできる運動や、日々の移動の中で少し多めに歩いてみるなどもフレクササイズにあたる。このトレンドは、多くの専門家やメディアも2022年トレンド入り確実だと予想しているほか、的中率80%を誇るPinterestのトレンド予測レポート「ピンタレスト・プレディクト」にもランクイン。
Pinterestによると、すでに2021年にもキーワードが上昇していて「運動 ベッド 寝たまま」のキーワードが135%、「ダンス 簡単」が150%も上昇するなど、それぞれのライフスタイルや体調に合わせて無理なく続けられる、ゆるめのエクササイズの注目度がアップしている。
2022年は、これまで以上にユーザーのニーズに寄り添ったエクササイズがトレンド入りしそう。気になるエクササイズを、ぜひチェックしてみて。(フロントロウ編集部)