アストロワールドをきっかけに事実上活動がストップしたトラヴィス・スコット
現地時間11月5日に米テキサス州ヒューストンのNRGパークで主催したフェスティバル「アストロワールド」で10人が亡くなる悲劇が起きて、300件以上の訴訟を起こされているラッパーのトラヴィス・スコット。
悲劇が発生したことを受けて、トラヴィスは現地時間11月13日に米ネバダ州ラスベガスで開催された「ラスベガス・フェスティバル・グラウンズ」への出演をキャンセルしたほか、ナイキ(Nike)とのコラボスニーカーの発売を延期するなどした。
また、トラヴィスはアストロワールドを開催した11月5日に「ESCAPE PLAN」と「MAFIA」の2曲の新曲をサプライズでリリース。『UTOPIA(ユートピア)』と題したニューアルバムからの新曲と見られている。英NMEによれば、同作は今年中にリリースされる見込みだったという。
トラヴィスは今年2月に掲載された米i-Dとのインタビューで『UTOPIA』について、「もう一度ビートを作って、自分が作ったビートでラップして、すべてを繋ぎ合わせてそれを育てようとしているんだ。このアルバムを作っている上で一番楽しんでいるのはその部分だね。自分も進化しながら、新しい人たちともコラボレーションして、全く新しいサウンドや新しい領域を届けるつもりだよ」と語っていた。
アルバム『ユートピア』のプロモーションを再開か
アストロワールドで悲劇が起きてしまったことで、アルバムのプロモーションは白紙に戻ったと見られていたなかで、今回、トラヴィスのインスタグラムのプロフィール欄に『UTOPIA』の文字が復活したことが分かった。
米XXLによれば、トラヴィスはアストロワールドの悲劇が起きた直後に『UTOPIA』の文字をプロフィール欄から削除していたという。
なお、プロフィール欄に貼られているリンクに飛ぶと、「ESCAPE PLAN」と「MAFIA」の2曲の音源を聴くことができるが、アルバム『UTOPIA』の情報については記載されていない。
トラヴィスは「ESCAPE PLAN」と「MAFIA」のリリースを皮切りに、本格的に『UTOPIA』のフェーズをスタートさせようとしていたと見られ、2022年4月にはアメリカで最も大きなフェスティバルの1つであるコーチェラ・フェスティバルへの出演が予定されていた。しかしながら、こちらは出演キャンセルを求める大勢のファンの署名もあり、降板が濃厚と見られている。(フロントロウ編集部)