人気ランジェリーブランドのヴィクトリアズ・シークレットがエミラ・ディスペインと契約し、ブランド史上初めて黒人トランスジェンダーモデルを起用。世間で話題になっているエミラを紹介。(フロントロウ編集部)

ヴィクシーが初の黒人トランスジェンダーモデルを起用

 人気ブランドであるヴィクトリアズ・シークレット(以下ヴィクシー)は、2018年に当時のマーケティングを担当していたエド・ラゼックが「(ヴィクシーの)ショーでトランスセクシュアルやプラスサイズのモデルを起用すべきじゃない。このショーはあくまでも“ファンタジー”だから」と発言し、謝罪するも批判が殺到。

画像: ヴィクシーが初の黒人トランスジェンダーモデルを起用

 その後エドが退任し、プラスサイズモデルや、ブランド初のトランスジェンダーモデル、ヴァレンティナ・サンパイオを起用するようになり、2021年には多様性と包括性に富んだ女性7人から成る「The VS Collective(ザ・VS・コレクティブ)」という新たなパートナーシップのプラットフォームを発表して体制を一新した

 そして今回、バレンタインコレクションに、黒人のトランスジェンダーモデルのエミラ・ディスペインが起用されて話題に。そんなエミラについてご紹介。

美容業界では有名なエミラ

 ドバイ生まれダラス育ちで、2019年にニューヨーク大学を卒業し、現在はニューヨークを拠点に活動しているエミラ。TikTokで78万人以上のフォロワーを誇るエミラは、主にオススメのコスメの投稿などをしており、過去にはエミラが紹介した人気コスメブランドであるCharlotte Tilburyのチークが完売したこともあるほど、高い影響力を持っている。

 ファッションモデルとしての経歴はほとんどないものの美容業界では有名で、米Paperの専属ビューティーエキスパートとしても活躍し、美容業界で活躍するパトリック・スターやニキータ・ドラゴンとも仲良し。

 今回ヴィクシー初の黒人トランスジェンダーモデルになったエミラは、「ヴィクシーと一緒に働く最初の黒人トランスガールであることを光栄に思います。子供の頃、ヴィクシーの一員になることばかりを夢見ていました。ヴァレンティナ・サンパイオは道を切り開き、黒人歴史月間の初日にそのレガシーを引き継ぐことはとても光栄なことです」とインスタグラムで語り、先陣を切ってくれたヴァレンティナにも感謝した。

 経営陣を一新し、多様性を大事にするブランドへと新しく生まれ変わったヴィクシー。以前、最高経営責任者であるマーティン・ウォーターズが電話会議で投資家に向けて、「私たちの意図は、文化的に適切な方法でファッションショービジネスに復帰することです」と語っていたため、今後ヴァレンティナやエミラといったトランスジェンダーモデルがショーに出演する可能性は十分に考えられる。

(フロントロウ編集部)

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