日本でも注目度が高まる「膣トレ」とは?
近年少しずつ日本でも認知されてきている膣トレ。膣トレとは、骨盤底筋を鍛えるトレーニングで、海外では「ケーゲル・エクササイズ」や「ペルヴィック・フロア・エクササイズ」などと呼ばれている。
そもそも骨盤底筋ってなに?と思う人も多いと思うけれど、簡単に言うと骨盤の底部を覆うようにある筋肉のこと。フィットネスプラットフォーム「P.volve」の臨床諮問委員会の一員でもある婦人科医のスーマン・テワリ医師は、「骨盤をボウルのようなものと考えてください。そのボウルの底にあり、子宮、膀胱、直腸などの臓器を支える役割を持っているのが骨盤底筋です」と英Glamourで説明。
そんな骨盤底筋の力は、加齢や出産、姿勢の悪化などさまざまな要因によって弱まってしまうため、必要になってくるのが膣トレ。膣トレを取り入れるべき理由についてテワリ医師は、「骨盤底筋が弱まっていると、尿漏れや骨盤の痛み、生理痛の悪化などさまざまな悩みが起こりやすくなるため、膣トレを始めることをオススメします」と話している。
海外は日本に比べて膣トレへの意識が高く、何年も前から膣トレに注目が集まっており、膣トレに特化したサービスも数々登場。専門のトレーニングジムや、オンラインで参加できる膣トレ専門のフィットネスプログラムまで存在している。
海外では膣トレグッズがとにかく豊富
そんな注目の膣トレで、テワリ医師がオススメしているのは専用のデバイスをはじめとした、膣トレグッズを使ったトレーニング。膣トレのマーケットが成長している海外ではグッズのバリエーションも豊富で、最新のテクノロジーを搭載した画期的な膣トレグッズもたくさん販売されている。
そんな海外で高く評価される、ハイテクな膣トレグッズを4つご紹介。
ゲーム感覚で楽しめる:Perifitの「Kegel Exerciser」
以前フロントロウで紹介したゲーム感覚でできる膣トレデバイス「エルビー・トレーナー(Elvie Trainer)」と並んで海外で圧倒的な人気を誇っているのが、同じくゲーム機能を搭載したPerifitの「ケーゲル・エクササイザー(Kegel Exerciser)」。
Perifitの膣トレデバイスは、助産師や理学療法士などの専門家がすべての設計プロセスを監修して誕生したパリ生まれのアイテムで、わずか26mmの細長い形状が特徴。無料のアプリと連動することで、ビデオゲームのような楽しい機能とともに骨盤底筋を鍛えられる。
さらに独自のアルゴリズムによって、強度、持久力、頻度、リリース、精度といった5つの主要な指標に対してパフォーマンスを評価。このデータをもとにパーソナライズされた膣トレプログラムを取り入れることも可能。
どんな人にもフィットしやすく安心:kGoalの「Smart Kegel Exerciser」
kGoalの「スマート・ケーゲル・エクササイザー(Smart Kegel Exerciser)」は、スマートフォンと連動させるだけで、精度の高い膣トレができるカリフォルニア発の膣トレデバイス。
その最大の特徴は、誰にでもフィットするように設計された特殊形状。kGoalの膣トレデバイスは、軽く押すだけで大きく凹む柔らかい形状になっているため、挿入した後に膨らんでしっかりとフィットして、より正確な測定やトレーニングが可能に。しかも筋力、持久力、進行状況といったデータをリアルタイムでフィードパックしてくれるので、モチベーションを維持しながら膣トレが取り入れられる。
ちなみにkGoalは、男性向けの骨盤底筋用デバイス「Boost」も販売している。
シンプルな使い方で始めやすい:Intiminaの「Kegel Smart」
操作や使い方が複雑なのはちょっと…という人にぴったりなのが、Intiminaの膣トレデバイス「ケーゲル・スマート(Kegel Smart)」。
性教育先進国のスウェーデンで生まれたフェムテックブランドIntiminaから販売されている「ケーゲル・スマート」は、振動のリズムに合わせて膣を締めたり、緩めたりするだけの超簡単な使い方で膣トレにチャレンジできる。しかも操作や使い方はいたってシンプルなのに機能性が高く、デバイスを使用するたびにユーザーのデータを記録し、自動で自分に合ったメニューにカスタムしてくれる。
Intiminaは「ケーゲル・スマート」のほかにも膣トレグッズを販売。ラセル(Laselle)という膣トレ用のトレーニングボールが大人気で、重さも複数あるので初心者でも取り入れやすいアイテムとなっている。
セックストイとしても使える:We-vibeの「Bloom」
カナダ発のセックストイブランドであるWe-vibeから販売されているのが、「ブルーム(Bloom)」というユニークな膣トレデバイス。
「ブルーム」は、一見定番のボール型の膣トレグッズに見えるのだけれど、じつは豊富なバイブレーション機能を搭載。膣トレに最適な振動を含む10種類以上の異なるバイブレーションモードを選べるため、飽きずに膣トレを取り入れられる。さらにレベルに合わせて付け替えできる3種類の重りがセットになっていて、徐々に重いものに挑戦できるのも嬉しい。
さらに「ブルーム」は、セックストイとしても使えるのもユニークなポイント。セルフプレジャーに適したバイブモードや、遠く離れたパートナーのスマホと連動して遠隔操作するなどの機能もついている。
海外で人気を集める膣トレグッズ。今回紹介したアイテムは、並行輸入のECサイトなどで日本から購入できるものも多いので、ぜひチェックしてみて。(フロントロウ編集部)