裁判所が控訴中のジャシー・スモレットの保釈を命じる
ヘイトクライムを自作自演した罪で、先日、約5ヵ月の実刑判決を受けて刑務所に入所した俳優のジャシー・スモレットの釈放が認められたことがわかった。ジャシーの弁護士は、控訴手続きが完了する頃には実刑判決が確定しており、このままクック郡刑務所に収監されればジャシーに身体的危害が及ぶ可能性があると主張していた。
米New York Postによると、ジャシーは“非暴力犯罪”で有罪判決を受けたため、裁判所が控訴中に15万ドルの個人保証で刑務所から釈放することを認めると判断したという。保釈金を支払う必要はないが、ジャシーは要求に応じて法廷に来ることに同意しており、欠席した場合は罰金が生じる。
2019年1月、ドラマ『Empire 成功の代償』のジャマル・ライオン役で知られるジャシーが、アメリカのシカゴで2人組の男に襲われる暴行事件が発生。黒人で同性愛者のジャシーが、犯人から人種や性的指向を差別する暴言を浴びさせられたと証言したため、ヘイトクライムの可能性があるとして警察が捜査に乗り出したが、のちに犯人がジャシーの知人の黒人男性だったことが発覚し、事件はジャシーの自作自演だったと結論づけられた。その後、警察に虚偽の報告をした疑いで逮捕されたジャシーは、一度は不起訴になるも、昨年1月、「罪を立証するのに十分な証拠が得られた」とする特別検察官によって新たに6つの容疑で起訴され、今月10日に約5ヵ月の実刑判決が下された。
ちなみに、『Empire 成功の代償』でジャシーと共演していた俳優のタラジ・P・ヘンソンと、ドラマ『POSE/ポーズ』などの出演作で知られる俳優のインディア・ムーアは、実刑判決が出たあと、罪と刑の重さが合っていないとして刑務所からジャシーを解放するよう求めていた。
追記:裁判所が控訴中のジャシーの刑期150日を短縮する決定を下したことを受け、現地時間3月16日の午後8時頃、ジャシーがクック郡刑務所から出てきた。
(フロントロウ編集部)