アカデミー賞授賞式でウィル・スミスにガチビンタされたクリス・ロック
現地時間2022年3月27日(日本時間3月28日)に米ロサンゼルスのドルビーシアターで開催された第94回アカデミー賞授賞式で、俳優のウィル・スミスが生放送中にプレゼンターのクリス・ロックにガチでビンタをお見舞いするという放送事故があった。
VIA JAPANESE TELEVISION: The uncensored exchange between Will Smith and Chris Rock pic.twitter.com/j0Z184ZyXa
— Timothy Burke (@bubbaprog) March 28, 2022
発端となったのは、ドキュメンタリー部門のプレゼンターとしてステージにあがったコメディアンのクリスが発した、ウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスの坊主ルックに絡めたジョーク。ジェイダが坊主にしたのは、脱毛症に悩んだ末のものであり、妻の外見および病気をジョークにされたことに激怒したウィルが、客席から壇上にいたクリスに向かって歩いていき、思い切り平手打ちをお見舞いした。
自身のジョークがきっかけとなり、ウィルから痛いビンタをお見舞いされることとなったクリスだが、この件に関して被害届を出すつもりはないという。
ロサンゼルス市警察(LAPD)は米Varietyに寄せたコメントの中で、「LAPDの捜査部門はアカデミー賞授賞式のプログラムの中で、2人の人物の間で起きた事件を把握しています。1人がもう1人を平手打ちしたというものです」と、この一件については把握しているとしつつも、「この件に関わった個人は警察に届け出ることを拒否しました」と、クリスが被害届の提出を望まなかったことを明らかにした。
一方で、「もしもこの一件の関係者が後日、警察への届け出を望めば、LAPDとしては調査報告書をまとめる予定です」とし、今後クリスの関係者から被害届の提出があれば、警察として捜査に取り掛かると述べた。
ウィルは今年の第94回アカデミー賞授賞式で、『ドリームプラン』での演技が評価されて自身初となるアカデミー賞の主演男優賞を受賞。ビンタ騒動の後に行なわれたスピーチの中で、今回の出来事について謝罪した。(フロントロウ編集部)