エマ・ワトソンは、自分が『ハリー・ポッター』のハーマイオニーになると確信していたという。幼き頃の思いとは?(フロントロウ編集部)

ハーマイオニーすぎるエマ・ワトソン

 小説、映画、そして演劇と、様々な作品となって愛され続けている『ハリー・ポッター』シリーズ。多くの人に愛される原作がある映像作品では、ファンを納得させることができずに失敗することもあるが、映画『ハリー・ポッター』シリーズは映画史に残る大ヒットを記録した。

 そして、役が本人の分身かのようにぴったりとハマったのが、ハーマイオニー役のエマ・ワトソン。2001年から2011年の10年をかけて制作された全8作品を通して子供から大人になる成長を見せ、しかも秀才のハーマイオニーのように、現実でも世界トップレベルの大学で学び、ブラウン大学を卒業したエマ。昔から女性の人権や社会問題に取り組むエマは、あまりに“ハーマイオニーだ”として有名だが、それは彼女自身も感じていたことのよう。

 エマは、2009年に米Interviewのインタビューで、こんなことを明かしている。

画像: ハーマイオニーすぎるエマ・ワトソン

 「原作が大好きなんです。大ファンなんです。あの役は私のものだと感じていました。クレイジーに聞こえるのは分かっていますが、1番最初のオーディションの時から分かっていました。最初は、制作陣は他のキャラクターのキャスティングもしていたんですが、私はハーマイオニーになると分かっていました。彼女は私のなかにとても自然にやってきました。当時の私の多くが、彼女に似ていたのかもしれませんね」

 『ハリー・ポッターと賢者の石』の撮影が始まった時、エマは10歳だった。つまり、10歳か9歳頃から、自分がハーマイオニーになると確信していたというエマが、実際に役に受かり、現実でもハーマイオニーのように成長していったことは運命的。とはいえ、エマは2022年にキャストたちが再会した『ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ』のなかで、10年の間のなかでは、出演を辞めようと悩んだこともあったと明かしている。

 若い頃に特殊な環境で経験を積むことは、俳優たちに様々な影響を与えたのだろう。エマだけでなく、ハリー役のダニエル・ラドクリフや、ロン役のルパート・グリントもそれぞれのキャラクターに似ていたことを示すエピソードもあり、『アズカバンの囚人』のアルフォンソ・キュアロン監督が、それぞれのキャラクターをテーマとしたレポート課題を3人に出したところ、エマはハーマイオニーのファッションをテーマに絞って16枚ものレポートを書いた。そしてダニエルは1枚のレポートを提出し、ルパートは何も書かなかったそう。

 ちなみに、幼い娘が自信満々に受かると思っているというのは、両親にとっては怖いことだったようで、エマは当時の両親の様子について、「数千人の女の子たちがオーディションを受けていましたから、私が受からなかったらどうなるのかと不安がっていました」と話し、それを聞いたインタビュアーは、「ご両親は、『娘が受からなかったら何を買う?子馬?』って感じだったでしょうね」とジョークを飛ばしていた。

(フロントロウ編集部)

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