裁判の非公開資料がジョニー・デップに大ダメージを与える
フロントロウでお伝えしたが、先日、ジョニー・デップが元妻アンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判の非公開資料が解禁された。
その資料の入手に乗り出したのが、ジョニーとアンバーの裁判を注視してきた弁護士で、ジョニーの冤罪を信じるアンドレア・バークハート氏。裁判中は非公開となっていた資料は全部で6,000ページ以上あり、コピーを取るのに約3,000ドルかかることを知った同氏は、自身のツイッターのフォロワー（＝主にジョニーのファン）に募金を呼びかけて、資料を入手した。
バークハート氏をはじめ、募金に協力したファンは、アンバーにとって不都合な情報が出てくることを期待していたが、この行動が裏目に出ることに…。
以下、今回公開された文書によって明らかになった新事実。
ジョニー・デップは勃起不全に悩んでいた
アンバーの弁護士が、ジョニーが勃起不全（ED）に悩んでいたことが彼を怒らせ、アンバーに性的暴行を加える一因となったとして、ジョニーが勃起不全だったことを証明する薬の一覧表を開示するよう要求していたことが明らかに。この裁判で、アンバーはジョニーから酒のボトルを使ってレイプされたと証言していたが、彼女の弁護士はジョニーがそのような行為に及んだことと、彼の勃起不全には関連性があると主張。
これに対し、ジョニーの弁護団は勃起不全の話を持ち出すのは「純粋な嫌がらせ」だと反論。結局、この件が法廷で議論されることはなかった。ちなみに、資料のなかにあったジョニーの薬歴には、勃起不全の治療薬のほかにヘルペスの治療薬として知られる薬にの名前もあった。
ジョニー・デップの弁護士が“リベンジポルノ”を画策
ジョニーの弁護士は、アンバーが過去にストリップクラブで働いていたことや、彼女のヌード写真を証拠として提出しようとしていたが、最終的に判事は、“アンバーが下積み時代にストリップクラブで働いていたことはジョニーとの交際には関係ない”という、アンバー側の見解を支持。また、ヌード写真が証拠として認められることもなかった。情報公開後、この行為は復讐のために元パートナーの性的な写真や動画を公開する リベンジポルノだ として強く批判されている。
アンバー・ハードはジョニー・デップの一部財産の受け取りを拒否していた
ジョニーとアンバーは婚前契約を結んでいなかったため、財産分与として、アンバーにはジョニーが婚姻期間中に出演した映画『パイレーツ・オブ・カリビアン／最後の海賊』の出演料の約半分を手にする権利があったが、“ジョニーのお金はいらない”と言って断っていた。資料には、そのときのものと思われるアンバーと彼女の弁護士のメールのやりとりがあった。
ジョニー・デップの元エージェントの証言の一部を“封印”
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン／最後の海賊』の撮影中、当時、酒と薬の影響下にあったジョニーの振る舞いにディズニーの幹部が激怒し、“我慢の限界”だと伝えられたという、ジョニーの元エージェントのトレイシー・ジェイコブス氏の宣誓証言の一部が裁判では伏せられていた。
マリリン・マンソンがジョニー・デップに18歳の女性を紹介
ジョニーの友人でミュージシャンのマリリン・マンソンと、ジョニーのあいだで交わされたメールのやりとりのなかに、「俺の新しいファン、ミート＆グリート ガール。君に必要だ。俺を信じてくれ。写真を送る。18歳」という、マリリンがジョニーに自身のグルーピーである18歳の女性の紹介を申し出る内容のものがあった。
これらは、今回わかった新情報の一部。ジョニーのファンはアンバーに不都合な真実を得るために情報開示を行なったわけだが、NewsweekやInsider、Rolling Stoneといった米メディアは、ジョニー
のイメージを傷つける行為となってしまったと報じている。
ちなみに、ご存じの方も多いと思うが、この裁判の評決はすでに下されており、陪審員はアンバーが2018年に米Washington Postに寄稿した論説が名誉毀損にあたると判断し、アンバーに合計で1,500万ドル（約19.5億円）の賠償金をジョニーに支払うよう命じた。また、アンバーもジョニーへの反訴で200万ドル（約2.6億円）の賠償金を勝ち取った。その後、評決を不服としたアンバー側は正式に控訴を申請。それに対抗するようにジョニー側も控訴した。（フロントロウ編集部）
