カニエとGAPのYeezyGapが消滅
カニエ・ウェストは2020年に自身が監修を手がけるアパレルブランド「YEEZY(イージー)」がカジュアルブランド「GAP(ギャップ)」とパートナーシップ契約を結んだことを発表し、2021年にYeezy Gapとして第1弾となる再生ナイロンが使われたラウンドジャケットなどを販売。
カニエとGAPはその後もアイテムを発表していったが、2022年9月初旬ごろから両社の間に暗雲が立ち込めていた。
両社とも順調にいっていると思われていたが、「GAPがカニエ抜きでカニエについてミーティングを行なった、日本で行なうはずだった撮影をキャンセルした、カニエのデザインを盗用した」とカニエがインスタグラムで主張。その後、将来的にはGAPを離れる意向を示していた。
そして今回、なんとカニエとGAPが契約を解消したのだ。
当初の契約条件が満たされなかったため
元々カニエとGAPの契約期間は10年で、5年後に契約延長のオプションが含まれていたとThe New York Timesが報じていた。しかし、カニエ側の主張によると、GAPは2021年の第3四半期と第4四半期を通して、Yeezy Gapのアイテムの40%を実店舗で販売する義務があり、2023年7月31日までにYeezy Gap製品専用の小売店を最大5店舗オープンすると契約で約束されていたものの、それが満たされなかったため契約破棄に至ったとしている。
カニエの弁護士を務めるニコラス・グラバンテは、今回の契約破棄について「GAPはYe(カニエのこと)に、GAPの実質的なコンプライアンス違反のためにコラボレーション契約を終了させる以外の選択肢を与えませんでした。YeはGAPと直接、または弁護士を通してこれらの問題を解決しようと熱心に取り組んできました。しかしその話は進みませんでした」とPitchforkにコメント。
さらにカニエは今後、長年パートナーシップを築いていたアディダスとも契約を解消する予定であるとも明かしている。
カニエも自身のインスタグラムで、GAPと契約破棄をすることを認めており、パートナーシップ終了を伝えるニュースのキャプチャー写真をストーリーズに投稿。
カニエは10代の頃GAPでバイトしていたこともあり、GAPと契約した当初はアメリカンドリームと言われて本人も非常に喜んでいたが、残念な結果で終わることになった。
(フロントロウ編集部)