オリヴィア・ワイルド監督がハリー・スタイルズと“消える”ことにフローレンス・ピューがブチギレた? 映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』騒動で関係者とされる人物から新たな証言。一方、ワイルド監督やワーナー・ブラザースも騒動にコメントした。(フロントロウ編集部)

『ドント・ウォーリー・ダーリン』現場でフローレンスがブチギレ?

 映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』を大ヒットさせたオリヴィア・ワイルド監督の監督2作目で、全米初登場NO.1の大ヒットスタートを切った映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』。監督が語る映画の方向性についての発言は期待が高まるものばかりである一方、本作は舞台裏で次々と起こる騒動が何かと話題になっている。

 そんななか今回Vultureが、映画の7割超の撮影を終えたときに、不仲がウワサされるワイルド監督と主演俳優フローレンス・ピューの間で大ゲンカが起きたとする関係者の証言を報じた。

画像: 『ドント・ウォーリー・ダーリン』ヴェネチア国際映画祭のレッドカーペットでは、オリヴィア・ワイルド監督と主演俳優のフローレンス・ピューとハリー・スタイルズが隣に立つことはなかった。

『ドント・ウォーリー・ダーリン』ヴェネチア国際映画祭のレッドカーペットでは、オリヴィア・ワイルド監督と主演俳優のフローレンス・ピューとハリー・スタイルズが隣に立つことはなかった。

 当時、フローレンスはもう一人の主演俳優であるハリー・スタイルズと交際に発展したワイルド監督がたびたびセットからいなくなることに不満を募らせていたそうで、関係者は「オリヴィアとハリーは姿を消してしまうんです」とコメント。その結果、フローレンスとワイルド監督の間で「怒鳴り合い」のケンカがあり、あまりにヒートアップしすぎて、配給会社であるワーナー・ブラザースの重役が仲裁に入り、フローレンスに映画のPR活動に「どんな形でも」良いから参加してもらうために「長い交渉」を重ねたという。フローレンスは主演であるにもかかわらず、映画のPRで姿がないことがあったが、こういった流れは交渉の末に出された譲歩だったのか?

画像: ヴェネチア国際映画祭のフォトコールにはフローレンスの参加はなし。

ヴェネチア国際映画祭のフォトコールにはフローレンスの参加はなし。

 さらにVultureは、ワーナー・ブラザース側はワイルド監督のPR対応、とくにシャイア・ラブーフの降板騒動(※)に関してあまり良く思っていないという、匿名の幹部の証言を掲載。ある関係者は、「オリヴィアは、人々にこの映画をもっと知ってもらい興行収入に繋げる方法を考え出した狂気の天才か、あるいは、自分自身で自分の映画を台無しにしている自覚がない人物か」と評した。

※ワイルド監督がインタビューで当初主演予定だったシャイアをクビにしたと発言したあと、シャイアがクビではなく自分から降板したと主張。それを裏付ける証拠として、ワイルド監督がシャイアに残留を懇願する音声を公開した。

 Vultureの報道に対して、ワーナー・ブラザースは声明を発表。「我々はオリヴィア・ワイルドがこの信じられないほど美しく、楽しい映画を作ったことをとても誇りに思っており、彼女と再びコラボレーションすることを楽しみにしています。制作から公開まで、そのビジョンを実現するためのオリヴィアのたゆまぬサポートに非常に感謝しております。スタジオとオリビアの間に対立があるという指摘は事実ではありません」とワイルド監督を全面的に支持する姿勢を見せた。

オリヴィア・ワイルド監督、3つの疑惑にテレビで答える

 そんななか、『ドント・ウォーリー・ダーリン』の全米公開の数日前、ワイルド監督がトーク番組『ザ・レイト・ショー』に出演。司会者のスティーヴン・コルベアから騒動について質問されると、それぞれに答えた。

画像: スティーヴン・コルベアの収録スタジオを後にするワイルド監督。

スティーヴン・コルベアの収録スタジオを後にするワイルド監督。

フローレンス・ピューとの不仲疑惑について

 まず、フローレンスと不仲かどうかという質問に「私はフローレンスの才能に対して尊敬の念しかありません。彼女は素晴らしいです」とフローレンスを絶賛しながらも、不仲について否定も肯定もしない返答をしたワイルド監督。

 続けて、「出演映画である『DUNE』の撮影セットにいます。多忙な女性俳優ほどクールなものはないですよね。いかなる理由においても、彼女に悪い気持ちはありません」と語ると、思わずスティーヴンからは“はぐらかしているよね”と言うかのように笑みが。しかし続けてワイルド監督が「私の男性監督の同僚たちは、キャストについての質問に答えさせられていないと思いますがね」と付け足すと、会場からは拍手が挙がった。

シャイア・ラブーフの降板騒動について

 ワイルド監督がシャイアをクビにしたと発言したあとに、ワイルド監督がシャイアの残留を懇願する音声をシャイア側が公開して“クビではなく降板だ”と主張した件について、ワイルド監督はまず、「状況が明確にされないまま、実際の状況とは異なる見方ができるような形でプライベートなメッセージが公開されました」と、チクリとコメント。

 そして、「映画制作の初期段階において、私は監督として、ある2人の間に立って2人が幸せに働けるようにトライする必要に迫られました」と、ウワサされていたシャイアとフローレンスの対立を認めるような発言をすると、「しかし、仕事として維持できる関係ではないことが明らかになったとき、私は最後通牒を突きつけられたのです。そして私は女優の方を選びましたが、そうしてよかったと思っています。当時は、うまくいかなかったことに落胆したかって?ええ、そうですね。でも、後になって彼に関する情報が色々と明らかになり、私たちの決断は正しかったと確信したかって?もちろんです」と続けた。

 その後、司会者に“クビ”だったのかと明言を促されると、「私たちはシャイア(の役)を交換する必要がありました」と言葉を選び、両者で見解が分かれている理由をこう説明した。

 「彼は素晴らしい俳優ですが、うまくいかなかった。彼は、私に彼かフローレンスを選ぶかと最後通牒をして、私はフローレンスを選びました。それは、彼にとっては自分から離れたと感じることで、私としては彼なしで前身することを(自分が)決めたと感じたことだったのです」

ハリー・スタイルズの唾吐き疑惑について

 さらにワイルド監督は、騒動について話すなかでハリーがヴェネチア国際映画祭で共演者のクリス・パインに唾を吐いたというウワサにも触れた。

「これこそ、みんなは必死になって騒動を探そうとするという典型的な例です。事実を言うと、ハリーはクリスに唾を吐いていません。みんな、唾を吐いていない証拠動画を見て自分が見たいものを見るのです。それが、“騒動”の作られ方なのです。クリックベイト(※クリックさせるための虚偽・誇張のこと)ですよ」

 ワイルド監督は、一連の騒動を経験して、「インターネットとどう付き合うか、付き合わないか、そういう考え方が変わりました」とコメントした一方で、「皮肉なもので、これこそこが映画のテーマなのです。この映画は、私たちが与えられる物語について描き、そしてそれを私たちが受け入れるかどうか、情報源に疑問を持つかについて描いているのですから」と、現実とフィクションが交差している不思議さに触れた。

 そして映画の米公開日には、ワイルド監督、フローレンス、ハリー、脚本家のケイティ・シルバーマンが『ドント・ウォーリー・ダーリン』のセットで仲よさそうにカメラにポーズする写真を公開。

 舞台裏での騒動はさておき、映画としては大注目の『ドント・ウォーリー・ダーリン』。日本では11月11日に劇場公開となる。(フロントロウ編集部)

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