『glee/グリー』の裏側を追ったドキュメンタリー『The Price of Glee(原題)』で、コリー・モンティスやリア・ミシェル、スタッフなどの当時の様子が明らかになった。(フロントロウ編集部)

お酒を断っていたコリーにお酒を勧めたキャストがいる

 ドラマのヘアスタイリング部門のトップだったダッグ・カークパトリックは、コリーは長らくお酒や薬物を止めていたと話す。

 そして、彼がコリーから聞いた話によると、あるパーティーで1人の共演者がコリーにお酒を勧めたという。“もしお酒が飲みたいなら、飲むべきだ。自分はここにいる。自分がいつでも君のそばにいるって信じていいよ”といった内容だったと見られ、それはコリーに飲酒をする許可を出した形になった。

 ダッグは、「コリーは怒っていました。しかし、彼はその方向にいってしまった。それが彼を破滅への道に向かわせたと思います」と話した。

名声やSNSがコリーの心の負担に

 しかし彼がアルコールや薬物の元に戻ってしまったのには、極度の疲労がある。名声によってコリーのメンタルヘルスは不調をきたし、彼は神経質になり、セットから姿を消したり、リハーサルでは代役を立てたりすることが増えて行ったという。

 また、彼のルームメイトのジャスティンによると、コリーにはストーカーがおり、家の外に防犯カメラを設置。しかし安全の問題は収まらず、彼は家を変えなければいけなくなってしまった。

 さらに、『glee/グリー』はドラマであり、ドラマはエピソード数が多かったり、何年も続いたりすることで拘束時間が長くなる。そのため映画出演のオファーを断わらなければいけないことも多々あったようで、コリーは、「自分の大嫌いな人にすら、名声は望まない」と話すほど、有名になったことでストレスを抱えていたという。

画像: 名声やSNSがコリーの心の負担に

 そして、ドラマが始まった頃といえば、SNSが急速に普及し始めた時。ヘアスタイリストのダッグは、俳優たちがフォロワー数について話しているのをよく見かけたそうで、「それは競争だった」と話した。

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