『glee/グリー』の裏側を追ったドキュメンタリー『The Price of Glee(原題)』で、コリー・モンティスやリア・ミシェル、スタッフなどの当時の様子が明らかになった。(フロントロウ編集部)

多数のスタッフも命を落としていた

 『glee/グリー』のキャストでは、これまでにコリー、ナヤ、マーク・サリングが亡くなっている。しかしドキュメンタリーは、スタッフにも死去した人が少なくないことを指摘した。ドラマの撮影は週に72時間から100時間かかることが多かったそうで、週7日で1日10時間から14時間ほどになる。

 5シーズンを照明スタッフとして働いたJ・A・バイリーは、彼の兄弟であるミッチェルも同じ現場で勤務していたそうだが、ミッチェルはシーズン6の初めに自殺したという。「私はドラマを非難します。みんなはなんでドラマを中断しなかったんでしょうか?」と語った。また、ジュリア・ロバーツの異父妹であり、プロダクションアシスタントだったナンシー・モーツも自殺。

 セカンドチームやエキストラをまとめていたジム・フラーや、小道具を担当していたポールという人物は心臓発作で死去している。マシュー・モリソンのスタンドインだったマーク・ワトソンは、車の火災事故で亡くなった。

 ドラマのシーズン1から3で、撮影監督を務めたクリストファー・バッファは、「あれは大きなセットで、多くの人がいた。しかしそれほど多くの人を、これほど急速に失うなかでは、そこにパターンがあり、私にとってはまだ信じられないことです。それは『glee』の問題なのか、業界か?私には分かりません」と話した。

キャストたちはドキュメンタリーにどう反応している?

 ドキュメンタリーでは主要キャストへの取材がなく、家族や友人、スタッフへの取材がメインとなっているため、アーティー役のケヴィン・マクヘイルが「これはゴミだ」と批判し、サム役のコード・オーバーストリートが「僕が知る限り、ドラマについて知っていたり、経験していたりする人は誰も(このドキュメンタリーには)関与していない」とコメントしている。

(フロントロウ編集部)

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