米企業マース インコーポレイテッドがM&M'Sのアイコニックなキャラクターであるスポークスキャンディの使用を無期限で停止することを発表。その背景には、カルチャー・ウォーというアメリカが抱える問題があった。経緯を解説。(フロントロウ編集部)

スポークスキャンディの今後についても近日中に明らかになる

 今回、マース社がM&M’sのキャラクターたちの活動を休止させることについては、“保守派の大騒ぎに折れる必要はない”として批判する声も強い。

 ただ、マース社が米CNNなどにメールで寄せた声明によれば、新たにブランドのスポークスパーソンとしてマーヤ・ルドルフを起用するという計画は「しばらく前から取り組まれたもの」で、今回の決定については、「巷では様々なストーリーが囁かれていますが、この決定はリアクションではなく、私たちのM&M'Sというブランドをサポートするために成されたものだということを伝えさせてください」と説明している。

画像: M&M'Sのスポークスパーソンに就任することが発表されたマーヤ・ルドルフ。

M&M'Sのスポークスパーソンに就任することが発表されたマーヤ・ルドルフ。

 一方で、スポークスキャンディたちの今後については、「他の情熱を探究するために新たな道を進むことになります」とコメント。「スポークスキャンディたちの新たな探求については今後の数週間のなかでお伝えさせていただくつもりです」とした。

 今回の決断に関しては「間違っている」という声も強いので、今後再び決断を翻す可能性もあるかもしれない。そうなると、カルチャー・ウォーに翻弄され続けることになるマース社。

 M&M'Sは、2023年2月13日に開催されるNFLのシーズン優勝決定戦、スーパーボウルでコマーシャルが放送されることが決定しており、マーヤはそこでスポークスパーソンとしてデビューする。スポークスキャンディの今後についてもその時に明らかになると見られている。(フロントロウ編集部)

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