第95回アカデミー賞の主演女優賞に『To Leslie(原題)』のアンドレア・ライズボローが“サプライズ選出”されたことを受けて、同アワードを主催する映画芸術科学アカデミーが売り込み活動の際にルール違反がなかったか検証することを発表した。(フロントロウ編集部)

アンドレアの処遇についてアカデミー賞の主催団体が新たに声明を発表

 現地時間1月31日に行われたアカデミー理事会の結果、アンドレアは主演女優賞のノミネートを維持し、キャンペーン戦術については今後対応することが決定された。

 以下、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーのCEOビル・クレイマー氏のコメントの全訳。

 「先週、『To Leslie』の売り込み活動に関する懸念が表面化したため、アカデミーは本作のキャンペーン戦術について検討を開始しました。アカデミーは、問題の活動は、この映画のノミネーションを取り消すべきレベルには達していないと判断しています。しかし、ソーシャルメディアやアウトリーチ活動において、懸念されるやり方も見つかりました。これらの戦術は責任者に直接対処しています。アカデミーのキャンペーン規定の目的は、公正で倫理的な授賞プロセスを確保することであり、これらはアカデミーの中核的価値観です。今回の見直しにより、尊重し合い、包括的で公平なキャンペーンを行うためのより良い枠組みを作るために、規定の構成要素を明確にする必要があることが明らかになりました。これらの変更は、今回の受賞サイクルのあとに行われ、会員の皆様と共有される予定です。 アカデミーは、対象となる映画や業績の芸術的・技術的な長所のみに基づいて投票が行われるような環境を作ることに努めています」

(フロントロウ編集部)

※この記事は2023年1月30日に公開された記事に加筆して再掲載したものです。

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