渋谷駅で歩行者たちに素通りされる動画を投稿したイアン・ディオール
そして、この映像の流行は2023年に入った今も続いているよう。今回同様の動画をアップしたのは、 1月28日(土)と29日(日)にかけて、さいたまスーパーアリーナにて開催された大型音楽フェスティバル「GMO SONIC 2023」に出演するために来日した、プエルトリコ生まれ米テキサス州生まれの現在23歳のラッパー/シンガーであるイアン・ディオール。
2020年にリリースした24kゴールデンとの「Gold」が全米シングルチャートで累計8週にわたって1位を獲得して、一躍その名前を世界に広めたイアンだが、まだ日本での知名度はアメリカと比較すると低いよう。
イアンは来日中に渋谷駅の構内と見られる場所で撮影された動画をインスタグラムに投稿したのだが、この映像を撮影している時には誰にも気が付かれず、全員がイアンを素通りしている。
2022年1月にはマシン・ガン・ケリーやトラヴィス・バーカーらが参加したアルバム『on to better things(オン・トゥ・ベター・シングス)』をリリースしたイアンにとって、今回のGMO SONICが日本での初めてのパフォーマンス。渋谷駅では気付かれなかったイアンだが、彼はライブだけでなく日本滞在そのものも楽しんでくれたよう。この投稿のキャプションには日本語で「決して家に帰らない」と添えられている。
イアンがこの動画をどのような意図で撮影したかは定かでないものの、見方を変えれば、多くの人々が忙しなく行き交う渋谷駅で1人だけ佇んでいるというスタイリッシュな映像としても捉えられる。リル・ナズもそうだが、全米1位シングルを持っているようなアーティストが母国でこのような映像を撮るのは難しいと思われるので、そういった意味では貴重な動画とも言える。(フロントロウ編集部)