バットガールのキャンセルは仕方なかった
予算9000万ドル(約250億円)をかけて制作され、撮影も終了していた映画『バットガール』。2022年内にHBO Maxで配信される予定だったが、2022年8月に突然の完全お蔵入りが発表され、ファンだけでなく関係者にも波紋が広がった。
『バットガール』の制作についてサフラン氏は、本当に才能がある人々が集まっていたとしながらも、「しかし、あの映画は公開できるものではなかった。そしてそういったことは起こります。映画は公開できるものではなかった。正直なところ、あの作品はDCを傷つける可能性があり、ザスラフとチームは、それをキャンセルするという非常に勇気のいる勇敢な判断をしたと思います。製作に関わった人達を傷つける可能性があった」と、お蔵入りの判断は正しかったと支持の姿勢を見せた。
また、『バットガール』の監督であるアディル・エル・アルビとビラル・ファラーとはふたたび一緒に仕事がしたいと考えており、制作チームのメンバーの中にはすでにDCUチームに加わった人もいることを明かした。
『ザ・バットマン』や『ジョーカー』は「別の世界」
DCコミックスが原作の作品としては、マット・リーヴス監督とロバート・パティンソン主演による『THE BATMAN-ザ・バットマン-』や、トッド・フィリップス監督とホアキン・フェニックス主演による『ジョーカー』もあり、両作品とも続編が制作中。
これらの作品についてガン氏は、DCUに属さない「Elseworlds(エルズワールズ/どこか別の世界)」というカテゴリーになると発表。「DCU外のプロジェクト、エルズワールズ・プロジェクトに対するハードルは非常に高いものになります。しかしこれまでも今も、それに適うものはあります」とコメントされた。
『ザ・バットマン』の続編『The Batman Part II(原題)』は2025年10月公開の予定で、コリン・ファレルが演じるペンギンが主人公のスピンオフドラマも変わらず制作が進んでいる。