実写版『ターザン』で新たなヒロイン像を確立&ハーレイ・クイン役で女性のアクション俳優たちを牽引
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で一躍その名前を映画界に広めたマーゴットはその後、2015年に公開された映画『フォーカス』でのウィル・スミスとの共演などを経て、2016年には『ターザン:REBORN』のジェーン・ポーター役と、DC映画『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン役という、2本の超大作でメインキャラクター役に抜擢されることに。
『ターザン:REBORN』でヒロインのジェーンを演じた時には、役のためにダイエットすることを拒否したことが話題に。マーゴットは当時、米情報番組『Good Morning America(原題)』 に出演した際、その理由について「これは19世紀を舞台にした作品なので、彼女に少し体重がついていたとしたら、それは良いことなんじゃないかって思ったんです。そういう理由で、痩せているように彼女を見せるのは止めました」と説明した。
その上で、ジェーンを「捕らわれのお姫様」として描かないようにもしたとマーゴット。「置かれている状況から抜け出す方法を自分から探しに行くような女性として描きたかったのです。ただ座って誰かが助けに来ているのを待っているのではなく、自分で問題を解決しようとする人であってほしいと思いました」と同番組で語って、よくあるおとぎ話に登場するような、誰かの助けを待っているヒロインとしては描かないようにしたと明かした。
マーゴット・ロビーを代表するキャラクターとなったハーレイ・クイン
そして、DC映画『スーサイド・スクワッド』ではハーレイ・クインを演じたマーゴット。ご存知の通り、その後も『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』や『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』でも同役を演じるなど、ハーレイ・クインはマーゴットを代表するキャラクターの1人となった。
しかしながら、今では次々に作られているマーベルのMCU作品や、DCのDCU作品に何人かの女性ヒーローが登場するものの、男性ヒーローと比較するとその数は圧倒的に少ない。マーゴットは英Vogueとのインタビューで「自分の周囲が爆発しているようなシーンがありますよね。間に合うようにそこを離れなければいけないような、ヒーローの壮大な戦いを描くシーンが。そういう映画のシーンは女性たちには訪れないんです。女性たちには決して訪れません」で語って、ヒーロー映画において女性ヒーローが描かれることの少なさに警鐘を鳴らす。
「ビジネスや統計的な視点から見ると、これらは報酬が高い仕事なんです。だからこそ、私は女性たちが巨大なブロックバスターのアクション映画を書けるようになることを望んでいます」と、報酬が高い仕事だからこそ、女性たちが積極的に参加できるような状況になってほしいと願うマーゴットは、「それから、女性はアクションに関心がないなんていう推測は馬鹿げていますよね」とも語って、男性と同じくらい女性もアクションに関心があるのだから、女性ももっとアクション映画に関われるようになるべきだと訴えた。