女性の生きやすさ働きやすさのハードルになっているドレスコード(=服装のルール)。日本でも問題になっており、数年前、女性に対して職場でハイヒールやパンプスの着用を強制することを禁止するよう求めるKuToo運動が広がったことがきっかけで、いくつかの企業でルールの見直しが行われたが、海外でもさまざまな場所でイノベーションが起きている。(フロントロウ編集部)

生徒が一致団結して女子生徒の自由を奪う「ブラック校則」を変更

 日本でも最近よく耳にする「ブラック校則」。何十年も前に作られた校則が、現在に至るまで一度も改変されることなく存在しているのは日本だけでなく、海外も同じ。とくに、私服の学校が多いアメリカでは「タンクトップまたはキャミソール禁止」「レギンス禁止」「ショートパンツ禁止」など女子生徒だけを対象とした校則が多くあり、全米教育統計センターによると、アメリカ国内にある中学校の62%、高校の56%でこのような服装規定が設けられているという。

画像: 生徒が一致団結して女子生徒の自由を奪う「ブラック校則」を変更

 カリフォルニア州アラメダにあるリンカーン中学校に通っていたクリステン・ウォンも、ブラック校則の犠牲になったひとり。当時12歳だったクリステンは、タンクトップにカーディガンを羽織っていたところ、ある女性教師に呼び止められて「(その服は)二度と着てはいけません。次はペナルティーを課します」と口頭で注意を受けたと米Fast Companyに語った。

 クリステンいわく、リンカーン中学校には、「破れたジーンズは禁止」「ブラジャーのストラップを見せてはいけない」「ショートパンツは一定の長さでなければならない」といった服装規定があったが、その影響を受けていたのは女子生徒ばかりで、男子生徒が夏の暑い日にタンクトップや短パンを着用していても注意されることはなかった。

 それから数週間後、慕っていた女性教師から「何人かの生徒がドレスコード(服装規定)に不満を表明しているんだけど、みんなで協力して変えてみない?」と声をかけられたクリステンは、行動を起こすことを決意。この取り組みに女子10名、男子1名が参加したそうで、リサーチや話し合いを何度も重ねた末に教育委員会に新しい方針を提案した。ひとりでも多くの先生の理解を得るため、クリステンたちはただ「変えてほしい」と訴えるのではなく、“冒涜的な言葉や不適切な画像が描かれたものがダメというのは理にかなっているが、いくつかのルールはそうではない”ということをしっかりと説明。その結果、服装規定の改定が行われることが正式に決まった。

 ちなみに、クリステンは最初に背中を押してくれた女性教師の提案で、自分の通っている学校だけでなく、アラメダ地区内にあるすべての学校の服装規程を改変し、各学校で自由に定められていたルールをひとつに統一することを約2年間かけて達成したそう。

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