女性の性欲がタブー視される時代が長らく続いたけど、そんなのもういらない! セクシャル・ウェルネスや性欲について普通に語り合う女性たちも増えているなか、ここ数年で女性用風俗のサービスも広く知られるようになってきた。そこで今回は女性用風俗で働く女性に話を聞いた。(フロントロウ編集部)

パートナー有の女性が風俗を利用することは「多い」

 セックスレスが理由で風俗を利用する人がおり、『1122』でも、主人公のいちこには夫のおとやがいるが、風俗を予約するシーンがあった。風俗に限った話ではないが、ジャパンセックスサーベイの調査で、パートナー以外の人とセックスしていると答えた人は、女性で31.4%、男性で41.1% 。年代別では、女性の20代で45.2%、30代で42%、40代で35.2%、男性の20代で54.6%、30代で52.1%、40代で43.4%。男女ともに結構な割合が、パートナー以外の人とセックスしている。そんな背景もあってか、女性用風俗でもパートナー有の利用者は多いそう。

あす香さん

 ご利用前のヒアリングを行なっている体感ですと、スパホワイトでは6割ぐらいのご利用者様がパートナーがいるかなという感じです。粘膜同士の接触がないからこそ、やっぱり誰かに迷惑をかけちゃいけないなって頭の片隅にある方とか、感染症を患わないことを大切にしている方とか、あとは男性経験がなくて「いや、いきなり接触とか無理でしょ…」というように、怖いけど一歩踏み出してみたい方などもいらっしゃいます。なのでご利用は平日の昼間でのご希望が一番多く、次に土日か、平日のお仕事後の利用が多いです。

イキたいだけじゃない!女性用風俗の特徴とは?

 これまでの話を聞いても、なんだか女性用風俗を利用する人の雰囲気や目的は、男性用風俗を利用する人のそれとは異なるのかもしれない。ジャパンセックスサーベイで調査されたセックスの目的は、男性では「性的な快楽のため」が69.8% 、「愛情を表現するため」が56.5%、「ふれあい(コミュニケーション)のため」が37.1%になるのだが、女性では「愛情を表現するため」が 56.1% 、「ふれあい(コミュニケーション)のため」45.1%、「相手に求められるから」が27.8%という結果になる。この差は、風俗の利用者の間にも見て取れるよう。

 電話対応で利用者の女性と話すことが多いあす香さんが感じる、女性用風俗の特徴とはどんなものなのか? また、性的なサービスを行なわない場合もあるのだろうか?

画像: イキたいだけじゃない!女性用風俗の特徴とは?

あす香さん

 男性向け風俗の場合は、当日予約がほとんどで「あの子いますか?お気に入りの子いないんだったら誰でもいいです」のような、誰とするかよりもサービスが優先になるイメージです。女性の場合は1カ月前、2カ月前、3ヵ月前から予約をされることが多く、当店ならではかもしれませんが、皆さん腹をくくって勇気を出して予約してる感じがすごく伝わってきます。そして98%ぐらいはキャストを指名して、日時の都合が合わなければ予約日を変更してでも調整をして、お願いしたいキャストに身を任せたいと考えている方が多いです。

 過去には、「10年ぐらいレスで…、38歳なんですけど使って大丈夫ですかね」なんてお電話とかもあって。しかも随分前からインタビューの記事やお店HPを見ていて、私のことも知ってたっておっしゃるんですよね。声のトーンからも、本当にいろいろ、いろいろ、いろいろ考えてたどり着いてくださったんだなというのがひしひしと伝わってきました。

 カウンセリングを通して性感よりも温もりが必要だと自分の心の求める物に気がついて、ハグなどの身体接触も一切なくおしゃべりを中心に楽しむ方ももちろんいらっしゃいますよ。

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