女性の性欲がタブー視される時代が長らく続いたけど、そんなのもういらない! セクシャル・ウェルネスや性欲について普通に語り合う女性たちも増えているなか、ここ数年で女性用風俗のサービスも広く知られるようになってきた。そこで今回は女性用風俗で働く女性に話を聞いた。(フロントロウ編集部)

内勤は見た!女性用風俗ではこんなことが起こってます

 女性用風俗が増えていて、話題にもなっていることを考えると、以前よりは女性が自由に性について話せる環境になっているということ。しかし話を聞いていると、まだまだ性の悩みを抱えている女性は多いのだと分かる。18歳から29歳の若者を対象にした「性と恋愛2019ー日本の若者のSRHR意識調査ー」では、セックスの悩みを恋人に相談したことがない人81.4% にのぼった。

 では、同じ女性として利用者の話を聞けるあす香さんは、どんなことを話し、どんな思いを抱いているのか? これまでに印象に残っていることや、プロとして考えていることを話してもらった。

あす香さん

 当店では初めてのご利用の場合に、私が直接お電話でお話を伺うヒアリングがあります。もちろんあまり個人的なお話をしたくない方には無理にお話しせずに、ご本人様確認だけをさせていただきますが、「どんなお時間を過ごしたいのか、どんな気持ちなのか、どのセラピストで迷っているのか」などのお話を聞くことで、最良のご案内ができるよう努めています。

 セラピストの相性のお話し以外にも、女風自体のご利用が初めての方も多いので「使用するホテルはラブホテルがいいか、ビジネスホテルでご利用したいのか」などのご利用に関するご相談も受けつけています。既婚者の方はラブホテルへの入室自体に抵抗がある傾向があり、最近ですとビジネスホテルでも短時間でのレンタル利用(デイユース)も可能なことが多いため、そちらを選ばれる方も多いかなと思います。

 せっかく1日有給取って行きますって人だったら、ここのビジネスホテルだったら、併設の露天風呂が15時から使えるからといった理由でオススメしたり。中には「男性と触れ合うのは初めてだから/数年振りだからラブホを使いたくて、どこのラブホだったら知り合いにバレにくく入室できるかしら?」みたいなお話もあるんです。良いご案内ができるように、セラピストがいる地域のラブホは自分の足で歩いて確認する【ラブホツアー】を個人的にしていて(笑)。その地域の所属セラピスト同士もラブホテルのお客様にとっての使用感について(お部屋の綺麗さ、タバコの匂い、入口の雰囲気など)、情報交換していますね。

 ホテルは値段も違うし、どこを大事に考えているのか、安さなのか、広さなのか、清潔感なのかって1人1人思いが違うし、女性が幸せになってもらいたいなって思って私たちは存在しているので、私が電話をすることでニーズが聞き取れてありがたいなっていうのはあります。

画像: スパホワイトでは国際女性デーにキャストの皆さんが思いをブログに。あす香さんは、「女性器がついているというだけで対等に扱ってもらえなかった過去。それがおかしいことだと主張し、世界を変えた全ての女性に感謝します」と綴った。

スパホワイトでは国際女性デーにキャストの皆さんが思いをブログに。あす香さんは、「女性器がついているというだけで対等に扱ってもらえなかった過去。それがおかしいことだと主張し、世界を変えた全ての女性に感謝します」と綴った。

人気のセラピストはイケメンとはかぎらない

 ここまでは女性利用者の方についてお話を伺ったが、サービスを提供するセラピストについても質問。一般的に、イケメンだからといって性格が悪ければ嫌われるが、セラピストの人気が出るかどうかも、顔よりも性格のほうが影響するよう。

あす香さん

 キャストの見た目は第一条件として大切にしていますが、私は採用の際に、「女性は女性向け風俗に何を求めてますか」っていう質問を男性応募者にします。この前、「すごくいっぱい考えたんですけど、当事者の女性と話してるわけじゃないし、その人に聞かないとそれはわからないです」っていう回答があって。これこれこれ!こういう人が欲しいの私は!って思って(笑)。

 「性欲を満たしたいんだと思います」「エッチなことしてみたいと思います」「女性は癒されたいと思います」みたいな回答はイラつきますね。女性の気持ちを男性の物差しではかり、決めつけて動いてしまう、そんな男性優位な考え方では女性用風俗、特にスパホワイトのキャストとしての資質はないかもしれません。

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