女性の性欲がタブー視される時代が長らく続いたけど、そんなのもういらない! セクシャル・ウェルネスや性欲について普通に語り合う女性たちも増えているなか、ここ数年で女性用風俗のサービスも広く知られるようになってきた。そこで今回は女性用風俗で働く女性に話を聞いた。(フロントロウ編集部)

女性とセラピスト、両方を守るために

 風俗を利用するということは、個室で2人きりになるということ。女性が男性セラピストから暴力を受けないようにすることも、セックスワーカーであるセラピストの労働者の権利を守ることも、両方が大事になってくる。安全のために、どのような対策が取られているのだろうか?

画像1: 女性とセラピスト、両方を守るために

あす香さん

 女性が性暴力にあわないために、キャスト側にはプレイ中も含めお客様に細かく傾聴と現状確認を口頭ですることと、女性が緊張した時に出る体反応を研修時に教えています。SPAWhiteは年間の採用人数が全国で5~6名という厳選した上位3%を採用しているので、安心安全に利用しやすいです。また、お客様には初回利用時に私が電話をすることで、施術の時間の中で何かトラブルやモヤモヤがあったら相談しやすい雰囲気を作っています。

 男性キャストがトラブルに合わないようにするには、キャスト側の個人情報保護の徹底と、お客様の利用頻度に目配りをしています。例えばお客様の利用頻度が急に高くなってしまった場合は何かしら理由があるでしょうから、キャストに2人の間の距離感は適切に取れているのか、風俗店のキャストとして、人としてお客様を大切に出来ているのかを確認をします。時には女性とコミュニケーション(雑談)をこちらから取る場合もあります。対策というよりは双方に対する母親目線の気持ちでしょうか。

 また、基本的に本業があり私生活の基盤がしっかりと築けている男性が所属しているので、キャストがより質の良いお時間を皆様にお届けできるよう、お客様にもキャストにもTwitterのダイレクトメッセージは基本的に予約の日程調整だけにお願いしています。お客様も節度を保って利用したい方が多く、お客様の方からDMはご遠慮くださっている印象です。スパホワのお客様は優しく聡明な女性が多いです。普段から色々な所に目配りをされていらっしゃるであろう方々なので、非日常空間で温かくゆっくりお過ごし頂ければと思っています。

 あとはそもそもの認識のズレがあるとトラブルに繋がりやすいので、講習でも、女性と男性の生物学的違いや女性の妊娠リスクとか、例えば1日に精子は1億2000細胞分裂より生まれるけど、卵子は生まれたときに数が決まって新しく製造はされない。排卵も28日に1個だから、1億2,000と1個で性欲の出方が違うの当たり前だよねといった、施術の技術だけではなく”目の前の1人の女性に敬意を持って”お時間をお届けできるように根本の部分を教えています。

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知識のあるあす香さんに聞きたい!

 コンドームブランドのデュレックスの調査では、日本ではたった11%の女性しか毎回オーガズムを感じられていないという結果が。それを考えても、また中イキと外イキで異なるとは思われるが、女性でイッたことがある人は多くはないかと予想される。だからこそ、女性でもイってみたいと思っている人は多いはず。あす香さんは、そういったリクエストにどう答えているのだろうか?

あす香さん

 オーガズムに憧れを抱く方もいらっしゃるため、イキたいというリクエストも一定数いただいています。その声に、イケるお時間をお届けします!とはお返しできないと思っています。

 身体的な話になるんですが、女性が心地よく感じる時に必要なのって、リラックスしている状態なんですよ。ちょっと難しく言うと、副交感神経が活発になっている状態。ふにゃんて力が抜けている状態がすごく感じやすい。女性がイク時には骨盤周辺の筋肉が収縮してイクんですが、それには交感神経の作用が必要なんですね。要はストレスとか依存性の高そうなドキドキ感とか。だから、めちゃめちゃリラックスしている中で、バーンって、ものすごい興奮が与えられるとイクんですが…。例えば全身抱きしめられて、お母さんの手の中に入ったぐらい安心するハグで心も身体も抵抗感が抜け、その状態で背中をさわさわさわ~って触ったり、ちょっと背中をぐぅ~って力強く触ったりすると、体反応が変わってくる。

 オーガズムにはそういったメカニズムがあるため、イキたいですというリクエストには「4回ぐらい来ていただければ、そういう体質に持っていったりとか、メカニズムを伝えて練習できるよ」とお伝えするんですが、まぁなかなか難しい。自転車乗りみたいなものです。自転車を漕いでいきなり乗れる人いないのと一緒で、イクための筋肉が必要だし、バランスが必要だし。

 でも私たちは、イクことがゴールのお店というよりは、演技をしなくていい、無理をしなくていい、リラックスして気持ちよさや心地よさを楽しめる場所を目指しています。皆さんが固定概念にとらわれずに、性で悩んだり苦しんだりする頻度が少しでも減り、自分らしい性を謳歌できる世の中になればと思っています。

(フロントロウ編集部)

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