ワン・ダイレクション時代以来、8年ぶりに来日したルイ・トムリンソンにインタビュー! 自身のドキュメンタリー映画『ALL OF THOSE VOICES』のジャパン・プレミアのために日本へやってきたルイに、映画や、日本に来る機会がなかった8年間のこと、最新アルバム『フェイス・イン・ザ・フューチャー』、ワン・ダイレクションへの思い、そして来月ここ日本からスタートするワールド・ツアーなどについて訊いた。(フロントロウ編集部)

ここ日本からスタートする2023年のワールド・ツアーに向けて

最新アルバム『フェイス・イン・ザ・フューチャー』についてもう少し訊かせてください。アルバムそのものや、タイトルのインスピレーションになったことなどあれば教えていただけますか?

全体的に大きなインスピレーションになったのは、このアルバムに取り掛かる前にやったライブですね。間違いなくインスピレーションになりました。タイトルに関しては、ファーストアルバムの『ウォールズ』を聴き直したときに、自分として「うーん」と思ったのが、感情的には重かったかなというところで。そうしたことを振り払いたいと思いました。タイトルを一目見たときに、希望やポジティブさを感じられるものにしたくて。(“未来を信じる”を意味する)『フェイス・イン・ザ・フューチャー』というタイトルは、対極にあるものだと思いました。希望を感じるタイトルですよね。アルバム全体の雰囲気を決定づけてくれました。もちろん、アルバムでは光と影の両方に触れていますが、今の僕の感情や、人生に対する前向きな気持ちが反映されていると思います。

前向きな気持ちというところに関連して、今回インタビューさせていただくにあたってファンの方々から質問を募集したときに、「私はネガティブに考えることがありますが、ポジティブ思考に変える時に心がけていることはありますか?」という質問が届きました。前向きな気持ちにするためにやっていることなどあれば、教えてください。

まず前提として、覚えておいてほしいのは、感情というのは個人的なものなので、対処の仕方も1人1人違うということです。その前提がある上で、僕がどういう風に対処しているかというと、正確に言葉にすることはできないというのが正直なところです。戦士のように闘ってきたわけでもなければ、悲しみにずっと浸っているということもありませんでした。もちろん、時には落ち込むこともありますが、次の日には忘れているんです。僕はあまり考え込まずに乗り越えることができるので、それは幸運なことだと思っているのですが。どうしてなのかは分かりませんが、もしかしたら子どもの頃の育てられ方かもしれないですね。いずれにせよ、僕は幸運にも、心配事を抱え続けるようなタイプではないんです。

画像1: ここ日本からスタートする2023年のワールド・ツアーに向けて

でも、そういうことに悩んでしまうという方にお伝えするならば、コミュニケーションは信じられないほどの力を持っているということですね。周囲にいる優しい人たちや優しい家族に、僕はいつだって救われてきました。自分の感情を打ち明ける勇気を持つということです。話すことが辛いときもありますが、感情を打ち明けてみて、悪い気持ちになるなんてことはありません。いつだって、気分が改善しますよ。僕がポジティブでいられるのは、そういうことも助けになっていると思います。

ありがとうございます。そして、嬉しいことに来月また日本へ戻ってきて、ここ日本から2023年のワールド・ツアーをスタートさせます。大阪公演がその幕開けとなるわけですが、日本から今年のツアーを始めるにあたっての思いを訊かせてください。

バンド(ワン・ダイレクション)と一緒に来たときに素晴らしい時間を過ごすことができました。素敵で、楽しい場所だと思っています。さっきも言ったようなことなのですが、またすぐに日本に戻ってこられること自体が嬉しいですよ。大阪に行くことが本当に楽しみです。

画像2: ここ日本からスタートする2023年のワールド・ツアーに向けて

ジャパン・ツアーでパフォーマンスするのを最も楽しみにしている『フェイス・イン・ザ・フューチャー』の楽曲を挙げるとしたら、どの曲ですか?

アルバムからの新曲は、もう60%くらいはパフォーマンスしたことがあるのかな? アルバムをリリースした時期にいくつかショーをやったので、新作から何曲か既に演奏はしているのですが、中でも「Saturdays」は楽しみですね。どういうわけか、この曲を歌うと、心からの感情が込み上げてくるんです。もう4回か5回くらいパフォーマスしている曲なんですが、これから先、何度も歌いたいですね。それから、「Out of My System」もそうです。聴いてもらえたら、いかにエキサイティングで楽しいパフォーマンスになるかが想像してもらえると思います。なので、その曲も挙げたいですね。

アルバムの曲でまだ披露したことがないものは何があったかな? 何曲か、比較的ダンス向きと言える楽曲があります。「All This Time」や 「She Is Beauty We Are World Class」のようなそういう曲は、セットリストのなかでどう機能するのかが楽しみですね。アルバムでは、音がより広がるように意識しながら配置した曲たちなので。そうした曲が、よりギター主体の楽曲たちとどうマッチするのかも楽しみだなと思います。

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