双方の主張が食い違うなか裁判所が「当て逃げ」への見解を示す
現地時間3月21日、ユタ州パークシティの裁判所でこの衝突事故の裁判が始まり、グウィネスも弁護士と一緒に出廷した。
なお、この裁判では、グウィネスがサンダーソン氏の介抱をせずに事故現場を後にしたかどうかが争点のひとつになると思われたが、陪審員が宣誓する前に、ケント・R・ホルムバーグ判事はサンダーソン氏が主張する“当て逃げ”の疑いに関する議論を陪審員が聞くことはないと裁定。ホルムバーグ判事は、グウィネスがきちんと停止し、サンダーソン氏に大きな怪我がないと判断してから、当時、一緒にいたスキーインストラクターとともに事件現場を離れたことを、証拠により立証したと述べた。
裁判の初日の冒頭陳述で、サンダーソン氏の弁護士は、事故が起こる前、グウィネスはスキーをする子どもたちを見ていて気が散っていたと主張。対して、グウィネスの弁護士は、グウィネスが斜面の右側でショートターンをしようとしていたところ、サンダーソン氏が突っ込んできて、彼女のことが“見えなかった”、“申し訳ない”と謝罪したと語った。また、その際、グウィネスは頭にきてサンダーソン氏に強い言葉をかけたが、彼の弁護士が主張するように現場から逃げたわけではなく、代わりに一緒にいたスキーインストラクターが対応にあたったと説明。グウィネスの弁護士によると、スキーインストラクターから大丈夫かと尋ねられたサンダーソン氏は、大丈夫だと答えたという。
さらに、グウィネスの弁護士は、サンダーソン氏はスキー事故の約6年前に脳卒中のような症状を発症し、右目の視力を失っていることから、同氏が主張する健康問題が本当に事故に起因しているのか疑問を呈した。