誰もが歌えたワン・ダイレクション「What Makes You Beautiful」
そして、ハリーと言えば、“人に優しく”をモットーに掲げている彼の優しさがこれでもかと伝わってくる、温かみのある歌詞が歌われる楽曲も魅力的だが、MCの後で披露された「Matilda」も、そんなハリーの優しさが詰まった1曲。ハリーはここで、ステージから花道のほうへと移動して、「手放していいよ/知り合い全員を招待してパーティーを開いたっていい/君に愛を示し続けてくれる人たちと家族をつくったっていい」と、自分に愛情を注いでくれない人たちのもとからは離れてもいいと歌うこの楽曲をアコースティックで優しく歌い上げて、ファンに寄り添った。
そのまま花道に留まり、続けて披露されたのは「Little Freak」。ハリーはこれが「東京のホテルで書いた曲」であることを報告して、「ただ君について考えている」と繰り返し歌う、好きな人にひたすら思いを馳せるこの曲を歌い上げた。
しっとりと2曲を歌い終えてステージのほうへと戻り、「お水お願いします」と律儀に日本語を話して水休憩を挟んだハリーは、ここから再びギアを上げる。続けて披露されたのは、「僕はぐるぐる回る 衛星/ここで回転しながら 君が引き寄せてくれるのを待ってる」と歌う「Satellite」で、歌詞に合わせるように飛び跳ねながら、文字通り衛星のように四方の観客に手を振った。
ファンに「どこから来たの?」と質問するハリー。
— フロントロウ | 楽しく世界が広がるメディア (@frontrowjp) March 24, 2023
広島や大阪から来たファンに挨拶した後で、テキサスからハネムーンで来日したという2人には「おめでとうございます」と日本語で祝福!
初めてコンサートに来たというファンにも名前を訊いて交流するなど、すべてが最高すぎる。#LoveOnTourTokyo pic.twitter.com/Vb4YnRUOCQ
観客たちとの交流を挟み、「Cinema」のパフォーマンスで「みんな、手をあげて」と促して会場を踊らせたハリーは、自身のモットー“人に優しく”がタイトルについた「Treat People With Kindness」を続けて披露。ちなみに、フロントロウ編集部は2日目となる25日のほうの公演も観賞したのだが、2日目でこの曲を披露した際には、すべての人への優しさを体現するように、観客から受け取ったレインボーフラッグを手に持って花道からステージへと駆け回り、LGBTQ+の人々を祝福してみせた。
「Treat People With Kindness」で会場をピースフルな空間へと変えた後で、「歌詞を知っていたら、一緒に歌って」と間髪入れずに披露されたのは、楽曲紹介など不要な、誰もが知るワン・ダイレクションとしてのデビュー曲「What Makes You Beautiful」。2010年代の洋楽シーンを代表するアンセムであるこの曲では、当然のようにこの日一番の大合唱が起きて、ワン・ダイレクションというグループがいかにここ日本で愛されてきたかを実感することとなった。
何年経っても色褪せない”デビュー曲”「What Makes You Beautiful」。
— フロントロウ | 楽しく世界が広がるメディア (@frontrowjp) March 24, 2023
最近、1D愛が強すぎるあまりプライベートで1Dのシャツを着た写真を間違えてSNSにあげてしまっていたハリー。
「12年間サポートしてくれてありがとう」と1D時代からずっと応援してくれているファンへの感謝も。#LoveOnTourTokyo pic.twitter.com/yAcFFk72et