※写真は3月25日(土)のもの。
約5年ぶりに日本のステージに立ったハリー・スタイルズ
定刻を少し過ぎた頃、水色と黒のストライプ柄のセットアップという、彼だからこそ着こなせる衣装に身を包んだハリー・スタイルズがステージに登場した。観客の大歓声が鳴り止まないなか、1曲目に披露されたのは『ハリーズ・ハウス』のオープニングトラックである「Music for a Sushi Restaurant」。ポップな衣装に負けない存在感を放ちながら、ハリーは左右の観客席に手を振って、集まった観客を歓迎してみせる。
ついにハリーが5年ぶりに日本のステージに!
— フロントロウ | 楽しく世界が広がるメディア (@frontrowjp) March 24, 2023
1曲目はもちろん、このツアーのオープニングの定番でもある「Music For A Sushi Restaurant」から。
ハリーからは日本語で「ただいまー」も�#LoveOnTourTokyo pic.twitter.com/hZh0PyOWLq
4年前に日本を訪れた際には6週間にわたって滞在していたこともあるハリーにとって、簡単な日本語はお手のもの。「ただいまー!」と日本語で挨拶して、5年ぶりに帰ってきたことを告げると、続けてセカンドアルバム『ファイン・ライン』から「Golden」を披露したときには、1曲目の“寿司レストラン”という曲名にちなんでか、「いらっしゃいませー!」とこちらも日本語で挨拶した。
パンデミックもあって『ファイン・ライン』での来日公演は実現しなかったため、同作の楽曲がここ日本で披露されるのも今回が初めて。「こんにちは、東京!元気ですか?」というこちらも日本語のMCを経て、3曲目には同作より「Adore You」が日本で初披露されたが、「君を愛することをさせて」という歌詞を観客が合唱し、ハリーが「オーケー」と返すという、海外の公演では当たり前の光景となっているこの曲での“定番のノリ”を、集まった多くの観客が分かっていたことも印象的だった。
「Adore You」を終えると、MCの時間に。ハリーはここでも流暢な日本語を披露して、なんと、WBCで優勝したばかりの野球日本代表を祝福してくれた。
こちらは、「久しぶり」「僕は29歳です」と日本語で自己紹介してくれた後で、侍ジャパンのWBC優勝を祝福してくれたハリー���#LoveOnTourTokyo pic.twitter.com/v8eDke1NLl
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ソロアーティストとしてのハリーの楽曲の魅力は、思わずうっとりしてしまうようなロマンチックな音楽と、歌詞にこそある。とりわけそういった歌詞の魅力がより一層際立つのが、よりスローな楽曲たち。MCを挟んで、「もう少しこのまま走らせていようか」と、ドライブデートについて歌う「Keep Driving」から、「僕がブルーバードなら 君の元へ飛んでいけるのに」と歌う「Daylight」と、『ハリーズ・ハウス』収録の2曲から、彼がジャンルレスに愛されていることを証明するかのごとく、ロックスターのようなセクシーな佇まいで披露された、「愛する君」という歌詞が繰り返されるセルフタイトルのデビューアルバム収録曲の「Woman」へと続いたこのセクションは、この日最もロマンチックだった時間の1つ。
このセクションを終えると、ハリーは「すみません、僕の日本語はまあまあです。ごめんなさい」と日本語で語ったあとで、「12年間サポートしてくれてありがとう」と、1D時代からのファンにも感謝を伝えた。