運動した後に過食しやすい理由
筋肉づくりやダイエット、運動不足の解消のために運動をしている人にとって、気になるのがその後の空腹。せっかく運動したのに、すぐに食べ過ぎてしまった…と後悔することも。
この空腹の原因について理事会認定の肥満専門医であるキャロライン・セダークイスト医師は、「運動をし始めると、空腹を誘発するホルモンが抑制され空腹を感じにくくなりますが、その効果は1時間ほど。さらに運動によって筋肉が一時的に炎症を起こすことでコルチゾール(ストレスホルモン)が急増し、食欲の増進につながります」と米Shapeで説明。
ここで大事なのは、運動後に食べること自体はNGではないということ。運動後の身体は燃料不足の状態に陥っているため、セダークイスト医師は「適切な形で栄養補給をすることをオススメします」と話している。
運動後に極端に食べ過ぎるのを防ぐコツ
とはいえせっかく運動したのに爆食しすぎるのは避けたいところ。そこでセダークイスト医師が明かした、運動後に極端に食べ過ぎるのを防ぐコツをご紹介。
運動前、運動中、運動後に水分を摂取する
運動後に食べ過ぎるのを防ぐ方法のひとつが、運動前からしっかり水分を摂っておくこと。
セダークイスト医師は、「運動前と運動中、そして運動後に水をたくさん飲むことは、脱水症状だけでなく運動後の食べ過ぎを防ぐ効果もあります」と説明。ただしこのときにチョイスする飲み物は、人工甘味料が多いものはNG。人工甘味料を多く含む飲み物は、かえって食欲を刺激してしまうからだという。
運動する前にしっかり食べておく
運動前にしっかり栄養を補給しておくことも、運動後の食べ過ぎを防止するコツ。セダークイスト医師は、「満腹感を感じられる食品を食べておくと、運動後の空腹を抑えるのに役立ちます」と説明。
バナナやピーナッツバターをトッピングしたヨーグルト、エナジーバーなどをチョイスすると、運動前の燃料補給になりオススメだそう。
運動後できるだけすぐにお腹を満たすことが大事
運動後の食べ過ぎを防ぐには、食べるタイミングもじつは重要。いつ食べるのがいいかというと、運動のすぐ後。
セダークイスト医師は、「運動してから時間が経つと、極端な空腹に見舞われることが多いです。そのため食べ過ぎを防ぐためには、運動のすぐ後に食べるようにしてください」とアドバイス。
ちなみに選ぶ食品は、ヨーグルトやグリルチキン、サツマイモなどの高タンパクな食品がベストだという。
運動後の過食を防ぐちょっとしたコツ。体を動かした後に過食してしまうことが多いなら、ぜひ参考にしてみて。(フロントロウ編集部)