寝る前にあれこれ考えすぎて眠れない人必見。不安や心配などで落ち着かないときに知っておきたい3つのポイントを睡眠の専門家がアドバイス。(フロントロウ編集部)

寝る前に考えすぎてしまうのはなぜ?

 明日も朝早く起きなきゃいけないのに、寝る前につい色々考えすぎて眠れない…。そんな経験、だれしも一度はあるのでは? でも、そもそも夜になると考えすぎてしまうのはなぜだろうか。

画像: 寝る前に考えすぎてしまうのはなぜ?

 米Simba Sleepの専属心理カウンセラーでセラピストのホープ・バスティン氏によると、寝る前に考えすぎてしまうのは、日中の出来事を脳が処理し切れていないから。バスティン氏いわく、私たちは日常的にさまざまな情報に触れているが、それらの情報を処理する時間が確保できていないのが原因だと英Net Doctorで語る。

 バスティン氏は、「いまの私たちには、日中に起こったことを処理し、その結果を評価し、理解するための時間と余裕がありません」と説明。そのため、寝る前のような“落ち着いた時間”を見つけてしまうと、つい考えすぎてしまうのだという。

心を落ち着かせる「3つのポイント」

 とはいえ、眠りたいのに眠れない、というのは苦しいもの。そこで今回は、深夜に考えすぎて眠れないときに心を落ち着かせる、3つの対処法をご紹介。

対処法1.独自の「入眠儀式」をつくる

 バスティン氏いわく、人間はルーティンの動作をするとリラックスしやすい傾向があるため、寝る前に同じ動作を行なう「入眠儀式」を持つのがオススメ。

画像: 対処法1.独自の「入眠儀式」をつくる

 入眠儀式とは、いわば“眠りへのスイッチ”。とくに難しく考える必要はなく、例えば寝る前に「お風呂に入る」「ハーブティーを飲む」「ろうそくをつける」「瞑想する」など、自分がリラックスできると思う動作を寝る前に繰り返すことで、スッと眠りにつきやすくなるのだそう。

対処法2.親しい人に話を聞いてもらう

 もうひとつオススメの方法は、家族やパートナー、友人などに話を聞いてもらうこと。バスティン氏いわく、人と話すことで自分の考えが整理されるため、1人で考えすぎるのを防ぐ効果が期待できるそう。

画像: 対処法2.親しい人に話を聞いてもらう

 バスティン氏は、「なにも会話で問題を解決する必要はないんです。ただ“今日は何をした”など、誰かと話したり、聞いたりするだけでいいんです」と助言。また寝る前に会話をするときは、心のこもったコミュニケ―ションをすべきだともアドバイスした。

対処法3.考えを文章に書き出す

 話をする相手がいないときや、自分の考えを誰かに話すのが苦手という人は、いま自分が考えていることを文章に書きだすのもひとつの手。あえて紙に書き出して自分と切り離すことで、自分の不安や悩みが整理され、客観的に自分の状況を見れるようになるという。

画像: 対処法3.考えを文章に書き出す

 バスティン氏は、「ネガティブなことばかりを書いていても大丈夫です。この行為で大切なのは、考えをすべて書き出したら、そっとノートを閉じて、その考えとは別れを告げること。そしてベッドサイドのテーブルの上ではなく、できれば人目につかない引き出しの中などに仕舞いましょう」と、ノートに書き出したあとは、そのことについて考えないことがポイントだと明かした。

 処理しきれないほど大量の情報にあふれている現代。夜ぐっすり眠るためにも、まずは自分なりにリラックスできる方法を見つけることが大切。つい考えすぎて眠れなくなってしまうという人は、ぜひ専門家の意見を参考にしては。(フロントロウ編集部)

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