2019年にシングル「Woke Up Late」が日本のSpotifyのバイラルチャート3位を獲得したニュージーランドの4人組「ドラックス・プロジェクト(Drax Project)」。エド・シーランやショーン・メンデスもハマる、中毒性の高いポップソングを作る彼らが新曲「Atmosphere(アトモスフィア)」で正式に日本デビュー。ニューアルバムに向けて始動したドラックス・プロジェクトを深掘りする。

【代表曲が誕生】「Woke Up Late」が大ヒット、エド・シーランらとの出会いを作る

 メンバーたちがアルバイトを辞めて音楽活動に専念できるようになった曲が、2017年の「Woke Up Late」。ただこの曲、ある人に言われるまでデモフォルダーに座ったままだったそう。

シャーン:ベンの家で集まった時に、僕が家に財布を忘れたんです。歌詞の“pockets empty wallet gone(ポケットは空で財布はない)”はそこからきています。僕らの歌詞の多くは、実際の出来事を誇張した、魔法のようなリテリングだと思ってください

マット:まずは音楽を作って歌詞を考えることが多いですね。歌詞はメロディの上から適当に口ずさんで考えていく。

シャーン:僕らはミュージシャンなので、歌詞を考えるのはいつもチャレンジなんです(笑)。

サム:この曲は、当時一緒に曲作りをしていたニュージーランドのsix60というバンドに聴かせたら、『本当にいい曲だからこれに力を注ぐべきだ』と言われたんです。それで曲を完成させ、リリースした。

シャーン:six60には非常に感謝しています。彼らは、作曲のプロセスを考えすぎないことを教えてくれました。さらに、寛大にも、『Catching Feelings』という曲にも参加してくれて、ヒットに貢献してくれました。

^ 好きな相手への思いを膨らませる「Catching Feelings ft. SIX60」はニュージーランドのシングルチャート3位を獲得。

 「Woke Up Late」はショーン・メンデスからもラジオ番組で「サビが大好き」と絶賛され、ヘイリー・スタインフェルドがフィーチャリングしたバージョンは日本でもSpotifyのバイラルチャート入り。そしてこの曲がきっかけで、エド・シーラン、クリスティーナ・アギレラ、カミラ・カベロ、ロードなどのトップアーティストたちのオープニングを務めることとなった。

シャーン:「Woke Up Late」の発売から3~4ヵ月経った頃に、エド・シーランのオープニングアクトを3日間務めました。僕らが曲をパフォーマンスするとみんなが歌い返してくれて、インスタグラムでは新しいフォロワーの通知が鳴りやまなかった。その時点でニュージーランドのラジオではこの曲が頻繁にプレイされていたのですが、初めて、みんなの中で曲と僕らが繋がった。そして幸運にも、エドと30分ほど話す機会がもらえて、ビジネスの話や技術的な話をたくさんさせてもらいました。彼はとても寛大な人で、私たちはエド・シーランにたくさんの恩があります

画像: エド・シーランの÷ツアーのオークランド公演でオープニングアクトを務めたドラックス・プロジェクト。

エド・シーランの÷ツアーのオークランド公演でオープニングアクトを務めたドラックス・プロジェクト。

画像: ショーン・メンデスはニュージーランドのラジオ出演中にドラックス・プロジェクトの曲を聴いて「大好き」と言って曲を書き留めていた。

ショーン・メンデスはニュージーランドのラジオ出演中にドラックス・プロジェクトの曲を聴いて「大好き」と言って曲を書き留めていた。

画像: クリスティーナ・アギレラのThe X Tourでもオープニングアクトに抜擢された。

クリスティーナ・アギレラのThe X Tourでもオープニングアクトに抜擢された。

【最新曲】エンパワソング「Atmosphere」で日本デビュー! ニューアルバムで新境地へ

 4月21日に発売された新曲「Atmosphere(アトモスフィア)」は、日本デビューシングルにして来るニューアルバムからの一曲目。人生に打ちのめされたときに、自分の可能性に気づき、自分を奮い立たせるエンパワソングである本作は2019年に制作したものだが、コロナを経験後、世界共通で共感できる応援歌へと昇華した。

サム:この曲は2019年にLAで作ったのですが、(コロナを経験した)今、新たな意味合いを持つようになりました。僕たち自身、少しのあいだ閉じこもっていて、自分たちのやりたいことができなかった。そしてようやく動けるようになり、今は生まれ変わった気持ちです。この曲はその状況を体現する形になっていて、とてもクールな意味合いを持つようになりました。

シャーン:「Atmosphere」のミュージックビデオの撮影もとても楽しかったです。4日間かけて撮影して、ここまで大がかりなMVは初めてでした。僕らにとってバンド史上最高の曲であり、バンド史上最高のミュージックビデオだと思っています。

サム:あまり飾らず、気楽にいこうよという僕ららしさが出ていると思います。

マット:映像全体を通して、とても明るく鮮やかで、青空が広がっています。これは、私たちのこれからの方向性に合っている気がします。私たちは角を曲がり、新しく、明るい、エキサイティングな経験をする準備ができているのです。

ベン:この曲は新しいアルバムの1曲目です。これまでは、シングルをいくつか出したあとにEPやアルバムを出すまでに時間がかかっていましたが、今作はすべてフレッシュな曲でお届けします。

シャーン:前作より確実にレベルアップしているように感じます。より成熟していますし、本物のように感じる。どう表現したらいいか分からないですが、メンバーみんなで本当に満足しています。

サム:私たち自身、プロダクション面でスキルアップしましたから、前は誰かに考えを伝えて形にしていた部分が、今は自分でできるようになっている。新作ではプロダクションのほぼすべてを自分たちでこなしていて、自分たちらしさが出ている気がします。

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