元カレへのリベンジ説も囁かれた「ヴァンパイア」
「ヴァンパイア」は文字通り、ヴァンパイア=吸血鬼がテーマになっている楽曲で、オリヴィアはヴァンパイアのように「私の血を吸い尽くす」相手に向けて、「ああやって私を切り売りしていたんだね/その牙で私に噛み付いて、ああ/吸血鬼、名声を食い物にする人でなし/私の血を吸い尽くすまで、ヴァンパイアのように」と呼びかける。
「ヴァンパイア」では次のようにも歌われている。「かなり大きな間違いも、これまで犯してきたけれど/あなたとのことに比べたら、まるで大したことなく思えるから/変だなって気づくべきだった/あなたは夜しか姿を現さない/以前は賢いつもりでいた私/なのにあなたといると、自分がすごく世間知らずに思えた」
自身の名声を食い物にする相手に向けた怒りが込められているこの楽曲だが、「彼女じゃなくて私の方を狙ったのは/同世代の女性ならもっと慎重だからなんだね」という、年上の男性に向けていることが示唆される歌詞も歌われるこの楽曲がリリースされると、一部のファンの間では、2021年夏ごろから2022年の初め頃まで交際していたとされる、6歳年上の元恋人でプロデューサーのアダム・フェイズについて歌っているのではないかという噂が浮上することに。
この楽曲がリリースされた6月29日という日付が、2年前の2021年6月29日に映画『スペース・プレイヤーズ』のスクリーニングイベントで2人が初めて一緒にいるところを目撃された日付と一緒だったことも、この噂に拍車をかけた。
アダムとの交際をめぐっては、交際報道が出た当時、オリヴィアがまだ高校を卒業したての18歳だったこともあって、その年齢差を不安視する声がファンの間であがっていた。
一部のファンがそう推測するように、年上の元恋人に向けているようにも取れる「ヴァンパイア」だが、オリヴィアの関係者はこの説を否定。「この曲はアダム・フェイズについてのものではありません」と米Peopleにコメントした。
オリヴィアが「ヴァンパイア」に込めた思い
当のオリヴィア本人は、米Billboardとのインタビューで「ヴァンパイア」に込めた思いについて次のように説明している。「この曲は、利用されたような感情や、それに伴うあらゆる怒りや後悔、傷心についての曲です。それは有名人かそうでないかにかかわらず、誰しもに共通する感情だと思います。そういう感情が私の中で沸き上がってきたんです」。
「これはある意味では怒りについての曲でもあるのですが、私は怒りや後悔のような感情をなかなかうまく表現することができなくて、そういう感情を表現するのに特に苦労しています。日常生活ではなかなか気持ちよく表現することができないそうした感情を吐き出すために、私はソングライティングをしています。なので、この曲を書いたことはセラピーのような体験になりました」と振り返った。
ところで、オリヴィアとヴァンパイアといえば、オリヴィアがヴァンパイアが登場する映画『トワイライト』シリーズの大ファンであることを思い出したファンも多いはず。
実際、オリヴィア本人も「ヴァンパイア」のリリースに際して、『トワイライト』シリーズで主役を演じたクリステン・スチュワートとロバート・パティンソンのポスターの前で撮影した幼少期の写真を投稿しており、『トワイライト』シリーズも少なからず同曲のインスピレーションになったのかもしれない。
「ヴァンパイア」も収録されるオリヴィアの待望のニューアルバム『ガッツ』は9月8日にリリースされる。