パイロットが乗客に“あること”を呼びかける
コロナ禍と比べて飛行機を利用する人たちが増え、航空業界に活気が戻る一方で、乗客同士や客室乗務員とのトラブルも増えている。そんななか、アメリカン航空のパイロットが離陸前の機内アナウンスで、乗客に「自分勝手」で「失礼」な態度または行動を取らないよう注意した。
たまたまその飛行機に乗っていたコメディライターのアンナ・リア・マルテゾス氏がインスタグラムに投稿し、すでに460万回以上再生されている動画によると、氏名不詳のパイロットの男性は、はじめに客室乗務員への接し方について言及。
「客室乗務員は皆さんの安全のためにここにいるということを覚えておいてください。そして、フライトをより楽しいものにするために彼らがここにいます。彼らは皆さんのお世話をしてくれます。でも、彼らは機内で私の意志を代表しているので、彼らの言うことにきちんと耳を傾けてください」
少し変わった内容に機内が微妙にザワつくなか、パイロットは続けてこう語った。
「お互いに親切にしましょう。お互いに敬意を持ちましょう。本来であれば、私がこんなことを言う必要はありません。自分がそうしてほしいと思うように、他の人に接すればいいだけのことです。でも、それを実行できない人がたくさんいるので、毎回、フライトでそれを言わなければなりません。多くの人たちは自分勝手で失礼です。私たちはそれを受け入れることはできません」
パイロットのスピーチはこのあとも続き、機内に持ち込んだ手荷物を散らかして他の乗客に迷惑をかけたり、隣の席に座っている人に寄りかかったり、その状態で寝てしまったり、よだれを垂らしたりしないよう注意を促した。
ちなみに、少なくともマルテゾス氏は、このパイロットのスピーチを「おもしろい」と思ったそうで、彼女の知るかぎりでは「ネガティブな雰囲気や反応は感じられなかった」と米Peopleに語っている。