ストレスを感じたときに実践したい、簡単な解消法を専門家がレクチャー。医師やセラピスト、臨床心理学者が勧める、5分でできるストレス解消法とは?(フロントロウ編集部)

ストレスを感じたときはどうすればいい?

 日常生活で感じるさまざまなストレスは、溜め込みすぎることで心身の健康に大きな影響を及ぼすことがある。そうならないために癖づけておきたいのが、ストレスを感じたらすぐに解消すること。

画像: ストレスを感じたときはどうすればいい?

 カウンセリング心理学の修士号を持ち、メンタルヘルスのオンライン診療プラットフォームでセラピーリーダーを務めるセラピストのメリッサ・ダウド氏は、「ストレスを管理する習慣をつけることがなにより重要です。自分の感情を認識し、自分に合った対処法を活用できるようにしてみてください」と米Everyday healthでアドバイス。

 人によってストレスを感じる状況や要素が異なるように、その解消法も人それぞれ合うものが異なるため、自分にぴったりのストレス解消法を知っておくことが大事なのだという。ストレスを感じたときに実践したい、5分でできるストレス解消法を4つご紹介。

深呼吸する

画像: 深呼吸する

 多くの専門家が推奨しているのは、ストレスを感じたときにゆっくり深呼吸をすること。専門家が勧めるのは、呼吸と心身は密接に関係しているから。

 ハーバード大学医学部の助教授であり、マサチューセッツ州ベンソン・ヘンリー心体医学研究所の医師助手兼臨床研究員でもあるミシェル・ドセット医師は、「人はストレスを感じると呼吸が速くなり、血圧と心拍数が上昇します。深呼吸をして呼吸を落ち着けることで、心身も落ち着きを取り戻しやすくなります」と説明。

 ドセット医師は、楽な姿勢で深く腹式呼吸を数回するだけでもリラックスできると明かし、ストレスを感じたときには実践してみるようアドバイスした。

外へ出る

画像: 外へ出る

 自宅やオフィスなど屋内で過ごしているときにストレスを感じたら、オススメだというのが外に出ること。臨床心理学者のホリー・シフ氏によると、外の空気を吸うことでストレスの軽減につながるのだという。

 より効果が期待できるのが、大自然の中で過ごすこと。シフ氏は、「自然の中に足を踏み入れると、喜びの感情が沸き上がりやすく、気も紛れやすくなります」と説明。また森林の画像を目にするだけでもストレスが軽減されやすくなるという研究結果もあり、すぐに自然豊かな場所に行けないときには、画像を見るのもひとつの手だと明かした。

瞑想する

画像: 瞑想する

 ストレスによって思考がまとまらない、気が散ってしまうというときに最適だというのは、瞑想を取り入れること。

 瞑想には心を落ち着かせ、物事の見通しを立てやすくする働きがある。そのためドセット医師は、短時間でも瞑想を実践することを推奨。どこでもいつでも取り入れられるところも、瞑想のよい点だと明かした。

 ちなみに瞑想はアプリなどのガイドつき瞑想やYouTubeの動画を使うなど、自分が取り入れやすい方法でOKだそう。

タスクの優先順位をつける

画像: タスクの優先順位をつける

 やるべきことが多すぎてストレスを感じる…というときに合っているのが、タスクの優先順位をつけること。

 ドセット医師は、「時間に追われながら複数のやるべきことに対処しようとするとき、不安やストレスに陥ってしまいやすいです。そんなときには、優先度の高い順に項目をリストアップしていくことが、かえってストレスの軽減につながります」と説明。

 優先順位を把握することで頭の中も整理され、冷静に取り組みやすくなるのだという。

 専門家が明かしたちょっとしたストレス軽減法。紹介した方法はあくまで一例なので、自分が心地よく感じることを把握し、ストレスを感じたときにはひと息つくよう意識するようにしてみて。

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