飛行機が緊急着陸した原因は乗客が「あの言葉」を口にしたから!?
現地時間12月5日、フロリダ州オーランドからロードアイランド州プロビデンスに向かう予定だったブリーズ・エアウェイズの飛行機が、乗客が「爆弾(bomb)」という言葉を使用していたという別の乗客からの報告を受けて、緊急着陸を余儀なくされた。
米Peopleによると、口論中のカップルが「爆弾」という言葉を口にしたこと受けて、飛行機は離陸からわずか45分後にフロリダ州ジャクソンビルに目的地を変更したという。そのときの状況について、乗客のターニャ・マクギンは「ある親子が席を立ち、歩いてこちらにやってきて、『誰かが爆弾を持っていると話していたので、移動してもらいました』と言ったんです」と地元メディアに語っている。
着陸後、機長は「(乗客が)口に出してはいけない言葉を何度も口にする事案がありました。私たちのマニュアルには広範な手順が定められており、それに従わなければなりません。使用された言葉の関係で、FBIもこの件に介入することになります」と、乗客に何が起こったのかを説明した。
なお、問題の言葉を口にしたカップルは機内に乗り込んできた捜査員たちに逮捕・連行された。「爆弾」と発言した男性は、手錠をかけられながら「みなさん、旅の計画を台無しにして申し訳ありません」と他の乗客たちに謝罪したそう。
その後、機内に到着した警察犬と捜査員たちによって、不審物や危険物の捜索が行なわれ、安全が確認されたが、プロビデンスまでの飛行は許可されず、機内に残された乗客たちは飛行機を降りることとなった。
ブリーズ・エアウェイズは「フロリダ州オーランド発、ロードアイランド州プロビデンス行きのブリーズ717便は、機内で2人の乗客のあいだで口論がエスカレートし、安全上の脅威と認識されたため、フロリダ州ジャクソンビルへ目的地が変更されました」と、声明を通じて騒動があったことを認めている。
また、今回の騒動で迷惑を被った乗客たちには食事とホテル、交通費、その他の不都合に対して、ブリーズ・エアウェイズから150ドルが支払われたとPeopleは伝えている。ある乗客はPeopleの取材に対し、150ドルは「ちょっと低い」としつつも、「今回のことは航空会社のせいではない」と理解を示した。