J・K・ローリング氏がダニエル・ラドクリフとエマ・ワトソンを非難
映画『ハリー・ポッター』シリーズの原作者として知られるJ・K・ローリング氏が、トランスジェンダーについての自身の主張に公に反論したダニエル・ラドクリフとエマ・ワトソンのことを許すつもりはないようだ。
2020年にトランスフォビア(※)的と受け取れる発言をX(旧ツイッター)に投稿して大炎上したローリング氏は、その後も2万字にもおよぶエッセイやSNSを通じて主張を続け、トランスジェンダーの人々に対して誤解を招くような持論を後押しするなどして、ダニエルやエマをはじめとする『ハリー・ポッター』シリーズの出演者たちが彼女の考えに“賛同できない”というコメントを発表した。
※トランスジェンダー/トランセクシュアルに対するネガティブな感情・思想・行動。
つい最近、英国民保健サービス(NHS)が発表した未成年者に対する性別適合医療の長期的な影響について書かれたレビューを、ローリング氏がXで共有したところ、あるファンがXで同氏に「(このレビューを読んだ)ダニエルとエマが公の場で謝罪するのを待っている。あなたが彼らを許すという確信があるから安心」と返信。
それに対して、ローリング氏は、「残念ながら、安心はできません。せっかく勝ち取った女性の権利を侵食しようとする運動に賛同し、未成年の性別移行を応援するために自分のプラットフォームを利用したセレブたちは、トラウマを抱えたディトランス(※性別移行を中断したり、再移行したりした人)たちや、男女別のスペースに依存している弱い立場の女性たちに謝罪をとっておくべきだと思います」と返し、自身が“ダニエルとエマを許すに違いない”というファンの考えを否定した。