ボスの座を譲り合う韓国映画『BOSS/ボス』、吹替は酒井一圭とモナキ


韓国で244万人を動員したギャングコメディ『BOSS/ボス』の日本語吹替版キャストが決まった。跡目を押し付け合う男たちの声を担うのは、純烈の酒井一圭と、酒井がプロデュースする4人組グループ・モナキ。5人全員が吹き替えに初挑戦する。(フロントロウ編集部)
跡目を押し付け合う男たちに、“次世代の純烈”が声を吹き込む
誰もボスになりたがらない韓国のギャングコメディ『BOSS/ボス』の日本公開が決まったのは今年6月のことだった。10月23日の公開を前に、今度は日本語吹替版のキャストが明らかになった。
配給を手がける日活の発表によると、配役はこうだ。生真面目な本命候補・スンテ(演:チョ・ウジン)をじん。社交ダンスに天啓を受け、跡目に興味ゼロの対抗馬・ガンピョ(演:チョン・ギョンホ)をおヨネ。ボスになる気は満々なのに、上からも下からも信頼されていない大穴候補・パノ(演:パク・ジファン)をケンケン。物語を引っかき回す、身元がバレバレの潜入警官・テギュ(演:イ・ギュヒョン)をサカイJr.。そして、昔気質のボス・テス(演:イ・ソンミン)を酒井一圭が務める。

じん、おヨネ、ケンケン、サカイJr.の4人からなるモナキは、純烈の酒井一圭がプロデュースし、「セカンドチャンスオーディション」を経て結成されたグループだ。つまり本作は、カリスマボスの跡目を巡る次世代の物語に、“次世代の純烈”として売り出されているグループとその親分が、現実の関係性をほぼそのまま持ち込む形になる。大真面目にボスの座を押し付け合うという作品性と、一生懸命でありながらどこかコミカルで愛されるモナキの佇まいが重なると見た日本の配給宣伝側の熱烈なオファーが実り、今回の吹き替えが実現したという。
「知らんけど」の4人と、芸能生活44年の親分
ただし、モナキの4人にとっても酒井にとっても、吹き替えは未知の領域だ。じんはモナキ結成前に俳優として活動し、『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014年)や舞台の経験があるものの、声を当てるのは初めて。ケンケンも特撮ドラマ『動物戦隊ジュウオウジャー』(2016年)でジュウオウエレファント/タスク役を務めた経験があるが、やはり吹き替えは初挑戦だ。おヨネとサカイ Jr.は、モナキをきっかけに芸能界に入り、芝居そのものが初となる。
じんは「吹き替えはずっとやってみたいお仕事の一つでした。また一つ夢が叶いました!」と喜びを見せ、「コメディということで、やり過ぎずやらなさ過ぎずの塩梅が難しいジャンルですが、観てくれた人が笑顔で劇場を出てもらえるよう最大限を尽くします」と続けた。心強いのは親分の同行で、「僕らモナキの“BOSS/ボス”である酒井さんもご一緒なのはとても心強く」と語り、最後は持ちネタの「知らんけど」で締めている。
役との縁を口にしたのはおヨネだ。「私は大学生時代のあだ名が『ボス』だったので、本映画での吹き替えを担当させて頂けることに勝手な親近感と運命を感じています…!」。ケンケンは自身が演じるパノを「何事にも真剣なのに何故か皆んなの様に扱われる不憫な役」と評し、「一生懸命に愛らしさが出るよう臨みます」と意気込む。サカイ Jr.は担当するテギュを「潜入捜査官なのにどこか抜けていて、本人だけがうまく潜入できていると思っている愛すべきキャラクター」と紹介し、「念願であった『声のお仕事』ができること幸せに思います」と喜んだ。
一方、ボスを演じる酒井一圭にとっても新しい挑戦になる。アニメ映画『燃える仏像人間』で声を担当した経験はあるが、吹き替えは初。「映画の吹き替えは芸能生活44年で初めての経験でとても新鮮な気持ちです。ましてや後輩のモナキの4人ともお芝居では初共演! めちゃくちゃ嬉しいです」と語り、「今回の役どころは内緒です」と本編での立ち位置は明かさなかった。
3か月で17億回再生のグループが、韓国ノワールに参戦
モナキがデビューしたのは今年4月8日のことだ。デビューシングル「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」のSNS動画は総再生数17億回を超え、ミニライブがファンの殺到で急遽中止になるほどの熱を集めた。デビューからわずか3か月で「TikTok 上半期トレンド大賞2026」の大賞に輝き、モデルプレスが選ぶ「今年の顔」2026年上半期には、嵐、戸田恵梨香、りくりゅうペア、M!LKらと並んで名前が挙がっている。テレビの冠バラエティやラジオのレギュラーも始まったばかりだ。
その4人が声を吹き込むのが、韓国で2025年の年間興行収入5位に入った一本である。組織のために抗争を生き抜いてきた3人の男が、カリスマボスの不慮の死で後継者候補に担ぎ上げられる。だがスンテは得意の料理で全国制覇を狙い、ガンピョはタンゴダンサーを目指し、唯一やる気満々のパノには人望がない。そこへ組織に潜入したものの身元がバレバレのダメ警官が絡み、前代未聞の“後継者譲り合い合戦”が始まる。

メガホンを取ったのはラ・ヒチャン監督。上映時間は98分で、『BOSS/ボス』は2026年10月23日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開される。日本語吹替版は現在制作中だという。














